報道発表

1　本26日（現地時間25日），エルサルバドルのアンティグオ・クスカトラン市において，我が方田良原政隆駐エルサルバドル大使と先方リドゥビナ・マガリン・デ・エスペランサ在外エルサルバドル人担当外務次官兼外務大臣代行（Mr.Liduvina Magarín de Esperanza,Vice Minister for Salvadorans Abroad, on behalf of the Minister of Foreign Affairs of the　Republic of El Salvador）との間で，50億円を限度とする円借款「災害復旧スタンド・バイ借款」に関する交換公文の署名が行われました。

2　対象案件の概要
　この案件は，災害リスクの高いエルサルバドルにおいて，災害リスク管理能力向上に係る政策アクションの実施促進を図るとともに，災害発生後の国家非常事態宣言の発出をもって同国政府が貸付実行を請求することについてあらかじめ合意しておくことで，復旧段階で発生する資金需要に対応できる即応的かつ迅速な資金提供を行うものであり，同国の迅速な復旧を支援し，同国の持続的な成長に寄与することが期待されています。
　なお，この案件は，我が国の気候変動分野の途上国支援策の一環として実施するものです。我が国としては，全ての国による公平かつ実効性のある国際枠組みの構築に向け，エルサルバドルと引き続き気候変動分野で連携していきます。

3　供与条件

（参考）エルサルバドル共和国基礎データ
　エルサルバドルは，面積約2.1万平方キロメートル（九州の約半分）。人口約634万人であり，人口1人当たりの国民総所得（GNI）は3,780米ドル（2014年，世界銀行）。