報道発表
モーリタニアに対する無償資金協力(食糧援助)に関する書簡の署名・交換
平成27年10月27日
1 本27日(現地時間26日),モーリタニア・イスラム共和国の首都ヌアクショットにおいて、我が方吉田潤駐モーリタニア大使と先方シディ・アフマド・ウルド・ラーイス経済・開発大臣 (His Excellency Mr. Sid'Ahmed Ould RAISS, Minister of Economic Affairs and Development, Islamic Republic of Mauritania)との間で4億6,000万円の無償資金協力(食糧援助)に関する書簡の交換が行われました。
2 モーリタニアは,干ばつ,洪水,バッタの大量発生,家畜伝染病などの影響により,数十年にわたって食糧危機に見舞われており,年間を通じて約10%の国民が食糧不安状態にあり,約19万人が特に深刻な状況にあります。このような状況の中,同国政府から我が国に対し,コメによる食糧援助の要請があり,我が国は,同国が食糧不足に直面している状況に鑑み,飢餓の軽減,栄養状態の改善等を目的として,食糧援助を実施するものです。
3 我が国は,2013年の第5回アフリカ開発会議(TICAD V)において,対アフリカ支援策の基本理念である「人間の安全保障」の推進を表明(PDF)しており,この協力により,モーリタニアにおける食糧の供給状況の改善に貢献することが期待されます。
(参考)モーリタニア・イスラム共和国基礎データ
モーリタニア・イスラム共和国はアフリカ西部に位置し,面積は102.6万平方キロメートル(日本の2.7倍)を有し,人口は約388万人(世界銀行,2013年),一人当たり国民総所得(GNI)は1,060米ドル(世界銀行,2013年)。