報道発表

白石北極担当大使のケリー米国務長官主催北極関連会合への出席(結果)

平成27年9月1日

1 本1日(現地時間8月31日),白石和子北極担当大使は米国アラスカ州アンカレジにおいて,ケリー米国務長官が主催する「北極におけるグローバル・リーダーシップ」会合(GLACIER: The Conference on Global Leadership in the Arctic: Cooperation, Innovation, Engagement and Resilience)に出席しました。

2 この会合では,北極評議会(Arctic Council)メンバー国及びオブザーバー国の政府代表団,ビジネス関係者,研究者等の間で,北極における気候変動,地球環境問題,その他の北極に関する諸課題での協力強化等について,議論が行われました。この会合の終了後,北極における環境変化等に対する各国の取組の必要性等を述べた共同声明が採択されました。また,閉会式ではオバマ大統領が登壇し,本会合に出席した各国代表団に謝意を表するとともに,米政府として,北極問題に積極的に取組む姿勢を表明しました。
 更に同大統領は,気候変動問題には全ての国が団結し,即座に行動する必要がある旨述べました。

3 白石大使からは,我が国の長年の北極観測・研究によって蓄積した知見を活用し,北極問題に関する国際協力を更に推進すること,北極に関する日米連携を強化すること,この会合の参加者を含む,全ての関係者が責任ある主体として,北極問題に取組む必要があることを表明しました。また,本年4月,富山市で行われた「北極科学サミット週間(ASSW)」2015の成果に触れ,本会合が来年アラスカ州で開催されることを紹介した上で,我が国として,北極のあらゆる分野での科学協力を議論する本会合の開催を支援する旨述べました。


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