報道発表
マダガスカルに対する無償資金協力に関する書簡の交換
平成27年8月11日
1 8月10日(現地時間同日),マダガスカルの首都アンタナナリボにおいて,我が方細谷龍平駐マダガスカル大使と,先方アタラ・ベアトリス・ジェアニンヌ外務大臣(H.E.Ms ATALLAH Béatrice Jeanine, Minister of Foreign Affairs)との間で,供与額3億円の無償資金協力に関する書簡の交換が行われました。
2 同国では,本年1月に発生したサイクロンにより,首都アンタナナリボを含む国内各地で洪水被害が深刻化し,死者80人,被災者総数は17万人以上に上ったほか,学校,医療施設や道路などの社会インフラへの被害が発生しました。今回の協力はサイクロン被害と共に,その後に発生した干ばつ被害からの復興にも貢献することが期待されます。
3 また,我が国は,2013年6月に開催された第5回アフリカ開発会議(TICAD V)において,「持続可能かつ強靱な成長の促進」(PDF)を表明しており,今回の協力によって,同国の国際収支及び外貨準備高の状況を改善するとともに,貧困対策及び基礎インフラの開発に寄与することが期待されます。
4 マダガスカルはアジアとアフリカとの間の主要航路上に位置しており,両地域経済にとり重要な役割を果たしていくことが見込まれます。我が国にとっても重要なパートナーであり,こうした支援を通じ,同国の経済社会開発に向けた取組を後押しします。
(参考)マダガスカル共和国概況
マダガスカル共和国は,国土面積約59万平方キロメートル(日本の約1.6倍),人口2,357万人(2014年,国連人口基金(UNFPA)),人口1人当たりの国民総所得(GNI)は約440米ドル(2013年,世界銀行)。