報道発表

ミクロネシアに対する無償資金協力に関する書簡の交換

平成27年7月8日

1 本8日,ミクロネシア連邦のポンペイ州の州都コロニアにおいて,我が方坂井眞樹駐ミクロネシア大使と先方ローリン・S・ロバート外務大臣(The Honorable Lorin S. Robert, Secretary of Department of Foreign Affairs, Federated States of Micronesia)との間で,以下2件の無償資金協力(供与額計4億円)に関する書簡の交換が行われました。

(1)我が国の防災機材を活用した無償資金協力(供与額3億円)
 ミクロネシアは,本年3月末に発生した台風メイサックの影響により甚大な被害が発生するなど,自然災害に対する脆弱性への対処が大きな課題となっています。
 この協力は,我が国で生産される防災分野の機材・製品等を,自然災害に対して脆弱なミクロネシアへ供与することにより,同国の被災地復興及び社会経済開発を支援するとともに,日本製の機材・製品等に対する認知度の向上を図り,継続的な需要を創出し,日本経済の活性化に貢献するものです。

(2)気候変動への適応のための無償資金協力(供与額1億円)
 ミクロネシアは,エネルギーを含む生活物資の大部分を輸入に依存しており,原油価格,為替変動等の外的要因を受けやすい国です。また,渇水や海水面の上昇等の気候変動の影響を大きく受ける国です。
 この協力は,気候変動への適応を図るために必要な資機材をミクロネシアに供与するものであり,これにより同国の経済社会開発に寄与することが期待されます。

2 本件協力は,5月22日及び23日に福島県いわき市において開催された第7回太平洋・島サミットにおいて,我が国政府が支援を表明した重点分野である「防災」及び「気候変動」への対策に資する協力として実施するものです。

(参考)ミクロネシア連邦基礎データ
 ミクロネシアは,面積700平方キロメートル(奄美大島とほぼ同じ),人口約10万人(2013年)。1人当たりの国民総所得(GNI)は3,430米ドル(2013年,世界銀行)。


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