報道発表

岸田外務大臣のデ・ラ・グアルディア・パナマ経済財務大臣との会談

平成27年3月30日
岸田外務大臣のデ・ラ・グアルディア・パナマ経済財務大臣との会談1
岸田外務大臣のデ・ラ・グアルディア・パナマ経済財務大臣との会談2

 本30日17時30分から約20分間、岸田文雄外務大臣は、来日中のデ・ラ・グアルディア・パナマ経済財務大臣(H.E.Mr.Dulcidio De La Guardia, Minister of Economy and Finance of Republic of Panama)と会談を実施しました。会談の概要は以下のとおりです。

1 岸田大臣から、日・中米交流年に際するデ・ラ・グアルディア大臣の訪日を歓迎するとともに、パナマは中南米のハブであり安定した成長を達成している、自分も2013年5月に外務大臣として初訪問したがビジネス環境整備に尽力していると実感したと述べ、一層のビジネス環境整備強化への期待を表明しました。更に大臣より、本年5月にグアテマラに於いて開催予定の日・中米ビジネスフォーラムへのパナマからの積極的な参加に期待を示しました。

2 デ・ラ・グアルディア大臣からは、日本は中南米にとり、また特にパナマにとり極めて重要な国であり、パナマ運河の主要な利用国である、岸田大臣によるパナマ訪問に対し改めて感謝申し上げたい、同訪問は両国にとって歴史的なものであった旨述べました。また、日本がこれまでパナマ湾浄化やパナマ運河拡張を含む様々な協力をし、パナマの発展に大きく貢献したことに感謝する等述べました。

3 「パナマ首都圏都市交通3号線整備計画」に関しては、双方は、モノレール方式の3号線計画への円借款の活用を両国政府が前向きに検討していることを確認しました。双方は、可能な限り早期に最終的な結論に達するべく、日本・パナマの両政府で、3号線計画の具体的な資金調達形態を含め、詳細な検討を加速していくことで一致しました。デ・ラ・グアルディア大臣は、3号線計画に日本の技術を活用することへのパナマ側の強い関心を表明し、岸田大臣はこれを歓迎しました。
 また、デ・ラ・グアルディア大臣は、3号線計画のために建設される運河第4架橋に関し、2013年5月のパナマ政府の要請に応じて実施したJICAの協力準備調査その他の日本政府の協力につき謝意を表明するとともに、同橋梁の建設のため、パナマ国内法の下で一般国際競争入札を実施するが、同国の社会・財政責任法が求める財政規律を遵守するため、円借款以外の資金調達方法を追求するとのパナマ政府の決定を伝達しました。これに対し、岸田大臣は、日本政府はパナマ政府の決定を尊重する旨述べました。


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