報道発表

薗浦外務大臣政務官のイラク(エルビル)訪問

平成27年3月15日

  1. 1 本15日,薗浦健太郎外務大臣政務官は,イラク共和国のエルビルを訪問しました。

    2 薗浦政務官の今次訪問は,先月訪問したバグダッド及びバスラに続き,テロとの闘いの最前線に立つクルディスタン地域政府(KRG)に対して先般の痛ましい邦人殺害テロ事件の後,日本の中東支援及びイラク支援の揺るぎないコミットメントを示すとともに,人道支援や国づくりの分野など,非軍事分野での貢献を今後も着実に行っていくことを伝達することを意図したものです。

    3 エルビル滞在中,薗浦政務官は,ネチルヴァンKRG首相(Dr. Nechirvan Barzani, Prime Minister, Kurdistan Regional Government)と会談を行うとともに,ネチルヴァンKRG首相主催の昼食会に出席しました。また,ムスタファKRG外務庁長官(Mr. Falah Mustafa Bakir, Head of the KRG Department of Foreign Relations)とも同旨の会談を行いました。

    (1)薗浦政務官から,「邦人殺害テロ事件に際して,クルディスタン地域政府から日本への強い連帯を示し,支援いただいたことに対し,日本政府及び日本国民を代表して謝意を表する。テロとの闘いの最前線に立つクルディスタン地域政府の貢献に対し敬意を表する。」と述べました。また,薗浦政務官は,「日本は非軍事的な分野での取組を通じて引き続き中東地域の平和と安定に取り組んでいくという,揺るぎない決意である。我が国の具体的支援として,クルディスタン地域を主に対象とし,人道危機への短期的対応のみならず,クルディスタン地域を含むイラクの中長期的国づくりの後押しを目的とした国際機関を通じた総額約9千万ドルの人道支援を決定したこと,同地域を対象とした約3億ドルの下水道整備事業への円借款の供与に向けて準備を進めていること等につき説明を行いました。さらに,薗浦政務官は,「テロの脅威に対抗するためには,クルドを含む全ての政治勢力が宗派・民族の違いを超えた包括的な形で力を結集する必要がある」旨述べました。

    (2)これに対し,ネチルヴァンKRG首相からは,先般のテロ事件に対する弔意が表明されるとともに,我が国への連帯が改めて表明され,今回の薗浦政務官の訪問及び今般の日本による支援に対し高い評価及び謝意が表されました。 また,ネチルヴァンKRG首相からは,クルディスタン地域は大量の難民及び避難民を受け入れており,日本を始めとする国際社会による支援に期待する旨表明されました。

    4 また,薗浦政務官は,同日午後,エルビル郊外に位置するバハルカ国内避難民キャンプを訪問し,ハーディ・エルビル県知事,WFPイラク代表及びUNICEFイラク代表の同席の下,食糧引渡式及び日本映画上映会に出席しました。

    (参考)クルディスタン地域を対象とした新規円借款案件
    「クルド地域下水道整備計画(第一期)」(Sewerage Construction Project in Kurdistan Region(I))(供与限度予定額:約344億円)

     本事業はクルド地域初の本格的な下水道システム(日最大汚水処理量210,000m³)の整備を図るもの。想定される事業規模は約844億円。本邦技術活用条件(STEP)にて,推進工法等,日本の優れた技術を活用予定。


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