報道発表

政府開発援助事業をめぐる不正腐敗の防止に向けた日・インドネシア両国の取組

平成27年1月23日

1 日本交通技術(JTC)株式会社による政府開発援助(ODA)事業に関連した不正事案(以下,「JTC不正事案」)に関し,昨年3月の本件事案の発覚以降,日本政府はインドネシア政府との間で日・インドネシアODA不正腐敗防止協議会を立ち上げ,ODA事業に関連する不正腐敗の防止に向けた取組の強化につき検討を進めてきたところ,この度,日・インドネシア双方で措置を講ずることで合意しました。

2 今般の強化措置には,すでに昨年10月に公表した「不正情報受付窓口の強化や不正に関与した企業への措置の強化等の日本側の措置のほか,インドネシア側の措置として,告発者保護システムの実施や政府調達における透明性の向上等が含まれています。

3 対インドネシアODAについては,JTC不正事案の発生以降,新規ODA案件の採択を一時停止してきましたが,インドネシア政府が今回の事案の事実解明に取り組むとともに,上記のとおり,不正防止策の更なる強化に真摯に取り組んでいる状況を踏まえ,今後,不正が指摘されている実施機関が関係する新規案件については採択を引き続き停止する一方,その他の案件については,新規採択の検討を開始する予定です。


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