報道発表
ベリーズに対するノン・プロジェクト無償資金協力「途上国の要望を踏まえた工業用品等の供与」に関する書簡の交換
平成26年12月24日
1 本24日(現地時間23日),ベリーズの都市ベリーズ・シティにおいて,我が方髙瀬康夫駐ベリーズ大使(ジャマイカにて兼轄)と先方ディーン・O・バロウ首相兼財務・経済開発大臣(Honourable Dean O. Barrow, Prime Minister and Minister of Finance and Economic Development of Belize)との間で,供与額1億円のノン・プロジェクト無償資金協力「途上国の要望を踏まえた工業用品等の供与」に関する書簡の交換が行われました。
2 ベリーズでは,外部経済の動向,気候変動・自然災害の影響を受けやすいという小島嶼開発途上国特有の脆弱性への対処が大きな課題となっており,同国の経済成長率は,2012年の5.3%から2013年の1.8%に落ち込むなど低迷しています。 我が国は,本年7月に開催された日・カリブ共同体(カリコム)首脳会合及び本年11月に開催された第4回日・カリコム外相会合において,我が国の対カリコム政策の第一の柱として「小島嶼開発途上国特有の脆弱性克服を含む持続的発展に向けた協力」を掲げ,我が国の技術や知見を活かし,防災,環境・気候変動,エネルギー,廃棄物処理,水産等の分野においてカリコム諸国への支援を継続していくことなどを表明しています。
3 今回の協力は,このような対カリコム諸国支援の一環として行われるものであり,小島嶼開発途上国特有の脆弱性を抱えるベリーズの防災分野等における取組を支援し,同国の経済社会開発努力を促進するとともに,ベリーズ側の要望を受け,東日本大震災の被災地で生産された工業用品等を供与することで,これら工業用品等について,一定の需要を創出することを通じ,被災地の経済復興に貢献するものです。
(参考)
ベリーズは中米北東部に位置し,カリブ海に面する沿岸低地国。面積約2.3万平方キロメートル,人口約34万人(2014年,国連ラテンアメリカ・カリブ経済委員会(ECLAC))で,小島嶼開発途上国の一つである。人口1人当たりの国民総所得(GNI)は約4,660米ドル(2013年,世界銀行)。