報道発表

日仏外相会談

平成26年10月5日
日仏外相会談

 本5日,午後6時25分から約1時間45分間,東京において,岸田文雄外務大臣はローラン・ファビウス仏外務・国際開発大臣(H.E.Mr.Laurent Fabius,Minister of Foreign Affairs and International Development, France)と夕食を交えつつ,外相会談を実施しました。概要は以下のとおりです。

1 冒頭

 岸田大臣から,御嶽山の噴火に関し,先般,ファビウス大臣から哀悼の意を表する書簡をいただき感謝する旨述べるとともに,アルジェリアでフランス人の人質がテロリストに殺害されたことに哀悼の意を伝えました。また,岸田大臣は,京都にあるフランスの文化施設ヴィラ九条山が今回リニューアル・オープンしたことに祝意を表しました。両大臣は,日仏の「特別なパートナー関係」のより一層の強化に向けて協力していくことで一致しました。

2 日仏関係

 両大臣は,日仏両国の防衛装備協力を推進すべく,関連の作業を加速させるとともに,明年,日本で日仏外務・防衛閣僚会合を開催すべく日程を調整していくことで一致しました。また,今回,ファビウス大臣が京都におけるSTS(Science and Technology in Society)フォーラムに出席するために訪日したことも踏まえ,科学技術分野における日仏協力を推進することで一致しました。

3 ISIL(「イラク・レヴァントのイスラム国」)

 岸田大臣から,先般,「イラクの平和と安全に関する国際会議」をパリで開催したフランスの指導力を評価するとともに,日本として可能な貢献を行うという観点から,イラクや周辺国に対する人道支援を通じて積極的に貢献していく旨述べました。これに対し,ファビウス大臣からは,引き続き国際社会で連携して,ISILに対処する必要がある旨述べました。

4 気候変動

 ファビウス大臣から,明年,気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)がパリにおいて開催されることも念頭に,CO2排出量の削減に向けた日本の協力を求める旨述べました。これに対し,岸田大臣から,日本としても,フランスと協力しながら,COP21までに,全ての締約国が参加する公平かつ実効的な枠組みが採択されるよう貢献していきたい旨述べました。

5 その他,両大臣は,日EU・EPAの早期妥結に向けて協力していくことで一致するとともに,東アジア等の地域情勢についても意見を交換しました。


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