報道発表

ODA案件における不正防止のための日越対策協議会の開催

平成26年6月24日

1 本24日(現地時間同日),ベトナム社会主義共和国の首都ハノイ市において「ODA案件における不正防止のための日越対策協議会」(注)が開催されました。今回の協議会では,6月2日に開催された「第2回ODA交通案件における不正防止のための日越対策協議会」(以下,前回協議会)の結果を踏まえつつ,日越関係者間で,ODA事業の適切な実施体制の確保に向けて,情報の共有及び意見交換を行いました。

2 この協議会には,日本側から鈴木秀生在ベトナム大使館公使他,同大使館,JICAの関係者が,ベトナム側からグエン・チー・ズン計画投資省副大臣(Mr. Nguyen Chi Dung, Deputy Minister of Planning and Investment)他,計画投資省,交通運輸省,外務省,公安省,首相府,政府監察院,ホーチミン市人民委員会等の関係者がそれぞれ出席しました。

3 この協議では、ベトナム側から,日本交通技術株式会社(JTC),ベトナム鉄道公社(VNR)が関与する契約における不正の有無につき,調査結果が報告されるとともに,再発防止策の策定及び実施についてベトナム政府としての考え方が示されました。続いて,再発防止策につき,日越双方から提案された具体的な方策に基づき議論を行いました。

4 最後に,日越双方は,再発防止策の検討について引き続き協力し,改めて協議会を開催し更に具体的な議論を行うことで合意しました。

5 なお,前回協議会において,日本側から,ベトナムに対するODA案件の実施についての考え方を示しました。今次協議会の結果を踏まえ,日本側において今後の対応を検討することになります。

(注)前回協議会までは,不正事案が鉄道案件において発生したことを踏まえ,同事業を所管するベトナム交通運輸省の主催の下,事実解明を中心に取り扱いましたが,今回から対ベトナムODA全体の問題として再発防止に関する議論も進めるべく,ODA全体の取り纏めを担う計画投資省が主催する協議会へと発展的に改組しました。

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