報道発表

WTO紛争解決『中国-レアアース,タングステン及びモリブデンの輸出に関する措置』パネル報告書の公表

平成26年3月26日

1 本26日(現地時間同日),WTO紛争解決手続に基づいて,我が国,米国及びEUが中国に対して申立てを行っていた紛争案件『中国-レアアース,タングステン及びモリブデンの輸出に関する措置』に関して,申立国の主張を認め,中国の措置をWTO協定非整合的であるとし,措置の是正を求めるパネル報告書が公表されました。

2 我が国は,このパネルの判断を歓迎するとともに,今回の報告書を受け,中国が,WTO協定に整合しないと認定された措置を誠実かつ速やかに是正することを求めます。

(参考)

1 2010年7月,中国は2010年下半期のレアアース輸出割当の前年比大幅削減を発表。中国政府に対し,輸出規制措置の是正について累次働きかけを実施してきたが,具体的な改善はみられなかった。

2 日本は米・EUと共に,中国のレアアース,タングステン及びモリブデンに対する輸出規制措置(輸出税の賦課,輸出数量の制限,貿易権の制限)についてWTOにパネル設置要請を行い,2012年7月にパネルが設置された。

3 パネル報告書は,WTO紛争解決了解の規定により,当事国が上訴をしない場合には,報告書の全加盟国送付の後60日以内にWTO紛争解決機関において採択され判断が確定する。


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