報道発表

日・フィリピン電話外相会談

平成26年1月28日

 本28日,岸田文雄外務大臣は,アルバート・デル・ロサリオ・フィリピン外務大臣(H.E. Mr. Albert F. del Rosario, Secretary of Foreign Affairs, Republic of the Philippines)との間で電話会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。

1 日・フィリピン二国間関係

 両大臣は,日・フィリピン間の「戦略的パートナーシップ」に基づき,今後とも,既に緊密な二国間関係をさらに強化していくことで一致しました。

2 ミンダナオ和平プロセス

(1)岸田大臣から,フィリピン政府とモロ・イスラム解放戦線(MILF: Moro Islamic Liberation Front)が,先週のクアラルンプールでの和平会合において,ミンダナオ和平交渉を成功裡に終結したことを歓迎しました。また,2016年のバンサモロ政府発足へのプロセスが着実に進展することへの期待を表明するとともに,一貫して和平支援を行ってきた我が国として今後もコミュニティ開発,人材育成,経済開発の分野で支援を強化し,平和の定着に貢献していく旨を述べました。

(2)これに対して,デル・ロサリオ大臣から,日本は,国際監視団(IMT),国際コンタクトグループ(ICG),独立警察委員会に人員を派遣するなど,長年にわたり一貫して和平プロセスに貢献してきた信頼できるパートナーである,ミンダナオ和平プロセスに対する日本の引き続きの支援の表明に謝意を表する等と述べました。また,デル・ロサリオ外相から,和平プロセスの早期の実施に対するフィリピン政府の決意が示されました。

3 台風30号関連

 デル・ロサリオ外相から,昨年11月にフィリピン中部を襲った台風30号被害に対する我が国の支援に深甚なる謝意が表明されました。これに対して,岸田大臣からは,我が国として,復旧・復興段階でも支援を継続していく考えを述べました。


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