報道発表

牧野たかお外務大臣政務官のイエメン訪問

平成26年1月20日
バシンドワ首相表敬
カルビー外相との会談
ユニクロ衣料支援通達式

 本20日(現地時間同日),牧野外務大臣政務官は,イエメンを訪問し,バシンドワ首相への表敬並びにカルビー外相との会談及び昼食会を行ったところ,概要は以下のとおりです。

1 バシンドワ首相表敬

(1)冒頭,牧野外務大臣政務官から,イエメンの安定は,海上交通路の安全確保,テロ拡散防止,アラビア半島の安定の観点から重要であり,日本は国民対話のプロセスを通じて新国家建設にまい進する首相の努力を支持する旨伝達しました。また,昨年12月に発生した大使館員襲撃事件を踏まえ,館員の安全確保と治安の回復に向けた一層の努力を要請しました。

(2)これに対して,バシンドワ首相より,国民対話の終了に向けて最終的な段階にある,この後も新憲法制定,大統領・国会議員選挙へと政権移行プロセスを進めていく,そのためにも日本の支援に期待したい,また,大使館員の警備については最大限の協力を行う旨述べました。

2 カルビー外相との会談

(1)冒頭,牧野外務大臣政務官から,我が国は,(ア)政権移行プロセス支援,(イ)テロ対策支援,(ウ)海上保安能力強化支援の3つの柱から成るイエメン支援方針に沿って,3月開催予定のイエメン・フレンズ閣僚会合で表明すべく新規支援を準備中である旨伝達するとともに,経済協力を始めとする二国間協力の拡大のために治安の改善に一層の努力を期待する旨述べました。

(2)これに対してカルビー外相から,日本の支援に感謝するとともに,イエメンが直面しているテロ,貧困,海賊等種々の課題の克服に向け日本の支援を得て努力していきたい旨表明しました。

3 民間協力

 牧野外務大臣政務官は,上記首相への表敬及び外相との会談において,株式会社ユニクロが顧客からリサイクル活動で集めた同社の衣料を国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の協力を得て,イエメンの国内避難民等に無償提供することを決定した旨伝達しました。また,牧野外務大臣政務官は,在イエメン日本大使公邸において,イエメンの国内避難民の代表者と会見し,これら衣料の一部を手交しました。


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