報道発表

アフリカ開発銀行(AfDB)に対する円借款に関する書簡の交換

平成25年12月17日

1 12月16日(現地時間同日),チュニジア共和国の首都チュニスにおいて,我が方高原寿一駐チュニジア大使と先方ドナルド・カベルカ総裁(Dr. Donald Kaberuka, President, African Development Bank)との間で,総額94億8,000万円を限度とする円借款「アフリカの民間セクター開発のための共同イニシアティブの下での民間セクター支援融資(IV)」に関する書簡の交換が行われました。

2 この協力は,アフリカ諸国の地場民間セクター主導の経済成長及び貧困削減に寄与するため,AfDBを通じたツーステップ・ローンを供与するものです。アフリカ民間セクターへの支援は,アフリカ域内の経済・社会発展のみならず,我が国を含む民間企業進出のための投資環境の改善にも貢献することが期待されます。

3 供与条件

(1) 金利:  年0.55%
(2) 償還期間:  40年(10年の据置期間を含む。)
(3) 調達条件:  一般アンタイド

4 この協力は,2005年のG8サミットにおいて我が国とAfDBが発表した対アフリカ支援策の一環である「アフリカの民間セクター開発のための共同イニシアティブ(EPSA(Enhanced Private Sector Assistance)for Africa)」の下で実施されるものです。
 今回の供与は2006年度,2008年度,2011年度に続き4回目となるもので,本件支援の実施により,我が国がEPSAの下で実施した融資は合計約1,380億円(約14億ドル)となります。

(参考)

1 EPSA

(1)我が国は,2005年のサミットにおいて,EPSAの下で5年間で10億ドルを上限とする円借款の供与を表明。その後,2012年のG8キャンプデービッド・サミットにおいて,新たに今後5年間で10億ドルを上限とする円借款支援を表明。

(2)我が国は,AfDBとの協調融資14件765.38億円(約8.28億ドル)を実施した他,2006年度,2008年度,2011年度の3度に亘り合計520億4,000万円(約5億ドル)の民間セクター支援を実施。

(3)EPSA概要(PDF)PDF

2 ツーステップ・ローン
 ツーステップ・ローンとは,円借款資金が当該国の金融機関を通じ,特定の分野・目的の事業について多数の最終受益者(民間企業等)にサブ・ローンとして貸し付けられる形態。


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