報道発表

日米共催 第3回国連平和維持活動(PKO)幹部要員訓練コース(GPOI SML)の実施

平成25年11月8日

1 11月11日から22日まで,日米両国政府は,外務省において,第3回国連平和維持活動(PKO)幹部要員訓練コース(U.S.-Japan Global Peace Operations Initiative Senior Mission Leaders Course (GPOI SML))を共催します。

2 本訓練コースは2009年に始まったもので,戦略レベルの訓練としてミッションの計画や準備,運用及び指揮に重点を置いています。今回で3回目を迎えることは,共催する日米両国の強固かつ成熟した関係を示すものであり,本年10月の日米安全保障協議委員会(いわゆる「2+2」)の共同発表にも記述されているとおり,平和維持分野の日米協力の強化のための具体的な取組の一つと位置付けられます。

3 また,先の国連総会において安倍晋三内閣総理大臣が,我が国は,「積極的平和主義」の立場からこれまで以上に一層積極的に国際社会の平和と安定に寄与するとともに,国連の諸活動にふさわしい人材を育成していく旨表明したところですが,本訓練コースはその具体的な取組の一つとも位置付けられます。

4 本訓練コースにおいては,アジア太平洋地域諸国の国連PKOの幹部要員を育成するため,女性や子どもを含む文民の保護や,ジェンダー等の様々な訓練が国連のカリキュラム及び訓練指針に則って実施されます。今回の訓練コースには,日本を含むアジア太平洋地域の7か国より,将来国連PKOミッションの幹部要員となり得る軍人,警察官及び文民19名(内5名女性)が参加する予定です。

5 本訓練コースの初日(11日)には開講式が行われ,石原宏高外務大臣政務官やカート・トン在日米国大使館臨時代理大使及びマイケル・コンプトン空軍准将といった日米両国政府の代表に加え,ジョイ・オグゥ・ナイジェリア国連代表部常駐代表(PKO特別委員会議長)及びエドモンド・ミュレ国連PKO局次長(事務次長補)が出席します。また,最終日(22日)の閉講式においては,参加者への修了証授与が予定されています。

(参考)参加者及びメンター・講師の出身国

(1) 参加者
オーストラリア,バングラデシュ,インド,日本,モンゴル,ネパール,フィリピン

(2)メンター,講師
オーストラリア,カナダ,エクアドル,インド,日本,ネパール,オランダ,ノルウェー,南アフリカ,米国
(メンター(mentor)は,国連PKOミッションにおける幹部要員としての経験を有し,当該コースでは,講義を行うのみならず,演習を含めコース全体を通じて参加者を指導する。)


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