報道発表

岸田外務大臣と天野国際原子力機関(IAEA)事務局長との会談

平成25年10月9日

 本9日午後2時30分から約20分間,岸田文雄外務大臣は,外務省において,天野之弥・国際原子力機関(IAEA)事務局長と会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。

1 岸田大臣より,天野事務局長の再任決定に祝意を述べつつ,天野事務局長の実績を高く評価しており,二期目においてもIAEAの取組を引き続き最大限支援する旨述べました。また,福島県におけるIAEAとの協力プロジェクトの進展に対し謝意を表明するとともに,今般,福井県との間で,人材育成等に関する協力文書が署名されたことを歓迎する旨述べました。更に,汚染水問題を含む福島第一原発事故については,IAEAの知見と協力を得て対応にあたっていきたい旨述べました。

2 これに対し,天野事務局長より,IAEAの活動に対する日本の支援に対し謝意の表明があり,汚染水問題を含む福島原発事故対応にあたっては,IAEAは引き続き全面的に日本に対し協力を行っていく考えである旨述べました。

3 また,北朝鮮,イランの核問題や,日本とIAEAの協力関係全般について意見交換が行われ,日・IAEA間の今後の一層の連携・協力を確認しました。

(参考)国際原子力機関(International Atomic Energy Agency: IAEA)

  • 1957年にIAEA憲章に基づき,原子力の平和利用の促進とそのための原子力の軍事利用への転用防止,原子力安全の確保等を目的として設立された国際機関(現在159カ国が加盟)。核物質などが軍事的目的に資するような方法で利用されないことを確保するための検認を各国との保障措置協定及び追加議定書に基づいて実施。
  • 我が国は,より多くの国がこれらを締結することにより国際的な核不拡散体制が強化されるよう,IAEAと連携して関係国への働きかけや支援を行ってきている。
  • 天野事務局長は,本年9月に開催された第57回IAEA総会において再任が決定され,本年12月1日より二期目に就任する。

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