報道発表

サイバーセキュリティに関する国連オープン・エンド作業部会最終会合における報告書の採択

令和3年3月13日

3月8日から12日まで、サイバーセキュリティに関する国連オープン・エンド作業部会(Open-ended Working Group (OEWG))最終会合が行われ、サイバー空間のルールについて報告書がコンセンサスで採択されました(我が国からは、赤堀毅国連・サイバー政策担当大使(総合外交政策局審議官)他がオンラインで出席しました)。

  1. 報告書は、サイバー空間における脅威認識、責任ある国家の行動規範、サイバー空間で国際法がどのように適用されるか、信頼醸成、能力構築などについて、国連加盟国の共通の認識を示すものです。今回国連憲章を含む国際法の適用が改めて国連の全加盟国で確認されました。我が国は、自由、公正かつ安全なサイバー空間の維持・発展を目指す立場から、国際社会と緊密に連携しながら、報告書の作成に積極的に関与してきました。今回合意が成立した最終報告書案については、本年の国連総会(第75回国連総会)に提出される見通しです。
  2. 外務省としても、引き続き、サイバー空間の安全を確保していくため、様々な分野において取組を進めていく考えです。
[参考]サイバーセキュリティに関する国連オープン・エンド作業部会(OEWG)
正式名称は国際安全保障の文脈における情報及び電気通信分野での発展に関するオープン・エンド作業部会。2018年12月、第73回国連総会決議(A/RES/73/27)に基づき、国際安全保障の文脈における情報および電気通信分野の発展に関して国連全加盟国参加可能な議論の場として、2019年より国連の下に初めて立ち上がった。同年9月に第1回会合を開催し、全部で3回の本会合を経て本年の国連総会(第75回国連総会)において報告書を提出することとなっている。

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