報道発表

国連世界食糧計画を通じたガンビア,シエラレオネ及びリベリアに対する無償資金協力(食糧援助)に関する書簡の交換

平成27年8月14日
  • 1 8月13日(現地時間同日),イタリアの首都ローマにおいて,我が方梅本和義駐イタリア大使と先方バーバラ・ノーズワシー国連世界食糧計画(WFP)事務局次長代行(Ms. Barbara Noseworthy, Assistant Executive Director,a.i., the United Nations World Food Programme)との間で,ガンビア,シエラレオネ及びリベリアに対するWFPを通じた食糧援助として,総額11億5,000万円の無償資金協力に関する書簡の交換が行われました。

      食糧援助の対象内訳 (カッコ内は供与額)
    • (1)ガンビア(2億6,000万円)
    • (2)シエラレオネ(4億2,000万円)
    • (3)リベリア(4億7,000万円)
  • 2 各国事情
    (1)ガンビアは,国民の大半が農業に従事していますが,不順な天候の影響を受けやすいため,GDPに占める農業分野の割合は18.9%にとどまっています。2014年は,悪天候に加え,近隣国におけるエボラ出血熱発生の影響などにより,GDPが60%減少し,約44万人が食糧不足の状況にあります。
    (2)シエラレオネは,人口の70%以上が貧困ラインを下回っており,慢性的な食糧不足の状況にあります。また,エボラ出血熱の流行により,国内市場や近隣諸国との貿易の停滞が生じていることにより,約120万人に食糧支援が必要な状況にあります。
    (3)リベリアは,2003年まで続いた内戦の爪痕がいまだに深く残っており,農業インフラが依然として荒廃しているため,主要食糧である米の国内生産高は乏しく,国民の30%以上が食糧不足の状況にあると推計されています。また,本年5月にWHOからエボラ出血熱の終結が宣言されたものの,今後しばらくは食糧事情の安定に負の影響を与える可能性が高いと考えられています。
  • 3 我が国は,各国が食糧不足に直面している状況に鑑み,飢餓の軽減,栄養状態の改善等を目的として食糧援助を実施するものです。

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