報道発表

第19回日本国際漫画賞受賞作品の決定

令和7年12月24日

 外務省は、海外への漫画文化の普及と漫画を通じた国際文化交流の促進を目的として、2007年(平成19年)に日本国際漫画賞を創設し、優れた漫画作品を創作した海外の漫画作家を外務大臣名で表彰しています。第19回を迎える今回は、110の国・地域から過去最多となる738作品の応募がありました。また、アフガニスタン・イスラム共和国、セントビンセント及びグレナディーン諸島、トーゴ共和国、ネパール、プエルトリコ自治連邦区、リビア国の6カ国・地域から初めて応募がありました。

  1. 同賞の選考は、「コミック出版社の会」の協力による第1次選考会を経て、里中満智子氏(漫画家)を委員長とする審査委員会の厳正な審査により行われました。その審査結果を踏まえ、実行委員会により、以下のとおり最優秀賞1作品、優秀賞3作品、奨励賞1作品を含む受賞作15作品が承認されました。
  2. 最優秀賞及び優秀賞受賞者については、国際交流基金を通じて日本に招へいし、3月に都内で開催される授賞式に出席する予定です。
  3. 最優秀賞及び優秀賞を受賞した作品は以下のとおりです。その他の入賞作品については日本国際漫画賞のHPをご確認ください。
    1. 最優秀賞
      作品名:Winged【風来烏と籠入り娘】
      作者:Laica Chrose(黒瀬來華)(ブラジル連邦共和国)
    2. 優秀賞
      1. 作品名:Quarter Life Crisis【クオーター・ライフ・クライシス】
        作者:Meeda(サウジアラビア王国)
      2. 作品名:Bống Bống Bang Bang【ボンボンバンバン-儀式】
        作者:Lương Minh Quang / Lang Huynh(ベトナム社会主義共和国)
        原作者:Vũ Đình Lân(ベトナム社会主義共和国)
      3. 作品名:Mararum:山間料理人【アミ族の台所】
        作者:南南日(台湾)
        原作者:好旅文創 GoodTrip Creative(台湾)
    3. 奨励賞
      作品名:黎明前的回聲【夜明け前の呼び声】
      作者:狼七(Lang-Chi)(台湾)

(参考1)日本国際漫画賞

 世界に広がる漫画文化を通じて国際交流と相互理解の輪を広げることを目的として、2007年(平成19年)に麻生太郎外務大臣(当時)が創設。

(参考2)応募作品の概要

 第19回目となる今回の日本国際漫画賞では、110の国・地域から過去最多となる738作品の応募があった。応募の多かった国・地域は、中華人民共和国(第1位:72作品)、台湾(第2位:62作品)、インドネシア共和国(第3位:51作品)。

(参考3)第19回日本国際漫画賞審査委員会のメンバー(委員長を除き50音順)

  • 里中満智子氏(漫画家)【委員長】
  • 一本木 蛮氏(漫画家)
  • 岸本憲治氏(元漫画雑誌編集長)
  • 堀 靖樹氏(元漫画雑誌編集長)
  • 森川ジョージ氏(漫画家)

(参考4)第19回日本国際漫画賞実行委員会のメンバー(委員長を除き50音順)

  • 茂木敏充 外務大臣【委員長】
  • 黒澤信也 国際交流基金理事長
  • 白石さや氏(東京大学名誉教授)
  • 杉山恒太郎氏(株式会社ライトパブリシテイ代表取締役社長)
  • フレデリック・L・ショット氏(通訳・翻訳家・作家)
  • 丸澤 滋氏(小学館常務取締役)

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