報道発表
国会議員会議「ICPD30:誰一人取り残さない高齢化社会の実現に向けて」での上川外務大臣の挨拶
令和6年4月23日
4月23日、都内において国会議員会議「ICPD30:誰一人取り残さない高齢化社会の実現に向けて」が開催され、上川陽子外務大臣が開会式に出席し、挨拶を行いました。
- 上川大臣は、我が国の高齢化や健康寿命の延伸に触れ、乳幼児期から老年期までのライフサイクルの各時期における健康を重視し、誰一人取り残さない「ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)」を取り入れた我が国ならではの経験を紹介しました。更に、我が国は、自らの知見や経験を、国連総会をはじめとした国際的な議論の場で発信するだけでなく、途上国における高齢化対策、社会保障制度整備、専門家派遣や研修等の支援を通じて共有してきた旨述べました。
- 上川大臣はまた、国際人口開発会議(ICPD)から30年を迎えるにあたり、各国国民の代表である国会議員が参集し、活発に議論を行うことは、ICPDで策定された行動計画を達成するために重要であり、本年5月に我が国がバングラデシュにおいて共催予定のICPD30周年記念グローバルダイアログを前に、高齢化という切り口から人口と開発の問題への国際的な取組への機運が高められることを期待する旨述べました。
(参考1)別添PDF
(参考2)ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)
全ての人が負担可能な費用で質の確保された保健サービスを受けられ、経済的リスクから保護されること。
(参考3)国際人口開発会議(International Conference on Population and Development: ICPD)
1994年、カイロ(エジプト)で開催され、179の政府が「カイロ行動計画」を採択し、人口は数の問題ではなく、一人一人の尊厳と生活の質に関する問題であると合意された。
(参考4)国会議員会議「ICPD30:誰一人取り残さない高齢化社会の実現に向けて」の概要
日時: | 4月23日、24日 |
場所: | 東京 |
主催: | アジア人口・開発協会(APDA)、人口と開発に関するアジア議員フォーラム(AFPPD)および国際人口問題議員懇談会(JPFP) |
主な参加者: | 各国人口開発議連代表議員、政府関係者、国際機関等代表、市民社会団体代表、民間企業代表ほか |
主な議題: | ジェンダーの視点に基づく人口高齢化への対応、健康な高齢化を支えるAIとデジタル技術、高齢者に優しい社会作りのための政策優先事項、アジア太平洋地域における新たな人口動向と人口高齢化の経済的持続性 |
(参考5)ICPD30周年記念グローバルダイアログ
本年は国際人口開発会議(International Conference on Population and Development: ICPD)から30周年を迎える。ICPDで策定された行動計画(Programme of Action: PoA)を振り返り、更なる活動につなげるため、国連人口基金(UNFPA)は以下3つのテーマでグローバルダイアログを開催する。このうち、日本は5月15日-16日にバングラデシュで開催されるグローバルダイアログ「人口動態の多様性と持続可能な開発」をバングラデシュ、ブルガリアと共に共催予定。各グローバルダイアログには、民間企業、市民社会、学術関係者など、様々なステークホルダーの参加が見込まれている。
- 若者(ユース):4月4日ー5日(於:ベナン)
- 人口動態の多様性と持続可能な開発:5月15日ー16日(於:バングラデシュ)
- テクノロジー:6月24日ー25日(於:米国)