報道発表

北朝鮮による弾道ミサイル技術を使用した発射に関するG7外相声明

令和5年11月22日

 11月22日(日本時間)、G7外相は、標記声明を発出しました。

(声明仮訳)
 我々、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、英国、米国のG7外相及びEU上級代表は、2023年11月21日に行われた北朝鮮による弾道ミサイル技術を使用した発射を最も強い言葉で非難する。この行為は、地域内外の平和及び安定に重大な脅威をもたらす。弾道ミサイル技術を使用したいかなる発射も、たとえ軍事偵察衛星と称するものであったとしても、関連する国連安保理決議の明白かつあからさまな違反である。

 北朝鮮は引き続き、不法な核及び弾道ミサイル能力を拡大し、不安定化をもたらす活動をエスカレートさせている。我々は、朝鮮半島の完全な非核化を改めて求め、北朝鮮が、全ての関連する国連安保理決議に従って、完全な、検証可能な、かつ、不可逆的な方法で、自らの核兵器及び既存の核計画並びにその他の大量破壊兵器及び弾道ミサイル計画を放棄するよう求める。北朝鮮は、核兵器不拡散条約の下で核兵器国の地位を有することはできず、有することは決してない。

 北朝鮮の無謀な行為は、迅速で、結束した、力強い国際的な対応、特に国連安保理によって対応されなければならない。我々は、国連安保理理事国に対し、自らのコミットメントを遂行するよう強く求め、全ての国連加盟国に対し、関連する国連安保理決議を完全かつ効果的に履行するよう求める。この文脈で、我々は、関連する国連安保理決議に直接的に違反する、北朝鮮からロシアへの武器移転に対する強い非難を改めて表明する。我々は、北朝鮮及びロシアに対し、これらの国連安保理決議を遵守し、全てのそのような活動を直ちに停止するよう強く求める。また、我々は、地域及び世界中の平和及び安定を更に脅かし得る、北朝鮮への核・弾道ミサイル関連技術のいかなる移転の可能性も深く懸念している。

 我々は、北朝鮮による組織的な人権侵害及び北朝鮮の人々の福祉よりも不法な大量破壊兵器及び弾道ミサイル計画を優先するとの北朝鮮の選択に遺憾の意を表明する。我々は、北朝鮮に対し、意味のある外交に関与し、日本、米国及び韓国が繰り返し提示してきた前提条件なしの対話の申出に応じるよう引き続き求める。

 G7は引き続き、朝鮮半島の平和及び安定という目標に向け全ての関係するパートナーと協働し、法の支配に基づく国際秩序を堅持することにコミットしている。


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