報道発表
茂木外務大臣とモゲリーニ欧州連合(EU)外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長との会談
本21日午前10時30分から約20分間,茂木敏充外務大臣は,訪日中のフェデリーカ・モゲリーニ欧州連合(EU)外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長(H.E. Ms. Federica Mogherini, High Representative of the European Union for Foreign Affairs and Security Policy, Vice-President of the European Commission)と会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。
1 冒頭
茂木大臣から,モゲリーニ上級代表の訪日を歓迎した上で,「台風被害へのお見舞いの共同声明に感謝申し上げる。モゲリーニ上級代表の指導力で,日EU関係が飛躍的に発展したことに改めて感謝申し上げたい。」旨述べました。これに対し,モゲリーニ上級代表から,即位礼正殿の儀という歴史的な機会にEUを代表して出席できることは光栄である,台風による被害にお見舞い申し上げる,日EU関係は非常に緊密である旨述べました。
2 日EU関係
茂木大臣から,「先月,安倍総理が出席した『欧州連結性フォーラム』は,日EU・SPA(戦略的パートナーシップ協定)の具体化の一つである。インド太平洋地域を含む地域の連結性について,日EUの協力を確認できたことを歓迎する。」,「両首脳が署名した『日EU連結性パートナーシップ』文書に基づいて,インフラ開発,デジタル,エネルギー,教育研究等幅広い分野で協力を具体化させていきたい。」,「次期上級代表に就任するボレル・スペイン外相を含め,EUの新指導部と協力して,日EU関係を更に強化していきたい。」旨述べました。また,英国のEU離脱に関し,「17日の英EU間の新たな合意を歓迎する。日本は,今後のプロセスを注視しており,『合意なき離脱』による混乱の回避を引き続き強く期待する。」旨述べました。これに対し,モゲリーニ上級代表から,「欧州連結性フォーラム」で欧州とアジアの連結性の重要性を確認できた,今後は,連結性の分野での協力の実施が重要である,日本との連結性パートナーシップに基づき優先分野を決めて取り組んでいきたい,こうした協力は,EUが他国と連結性の取組を進めていく上でのモデルとなるものである旨述べました。
3 地域情勢
両者は,北朝鮮情勢を含む地域情勢について意見交換し,北朝鮮によるミサイル発射は看過できず,引き続き安保理決議の完全な履行が不可欠,拉致問題の解決を含め協力していくことで一致しました。