報道発表
日・アラブ首長国連邦外相会談及びワーキングディナー
平成30年4月2日



本2日午後6時40分から約2時間,河野太郎外務大臣は,飯倉公館において,訪日中のアブダッラー・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン・アラブ首長国連邦(UAE)外務・国際協力大臣(H.H. Sheikh Abdullah bin Zayed Al Nahyan, Minister of Foreign Affairs & International Cooperation of the United Arab Emirates)との外相会談及びワーキングディナーを行ったところ,概要は以下のとおりです。
- 冒頭,河野大臣から,昨年12月のアブダビ以来となるアブダッラー大臣との再会を大変嬉しく思う,昨年の訪日時に合意に至った第一回政策協議の下,二国間関係に加え,アジア及び中東情勢についても率直に意見交換が出来るのを楽しみにしていた旨述べました。これに対し,アブダッラー大臣から,近年,広範な分野で両国関係が深化していることを高く評価したい,グローバル及び地域的課題の解決に向けて,引き続き,日本と協力していきたい旨発言がありました。
- 河野大臣から,本年3月に期限を迎えたアブダビ海上油田権益に関し,半世紀に亘る両国の友好関係を考慮したUAE側の前向きな決定に謝意を伝達しました。これに対し,アブダッラー大臣から,エネルギー分野の協力進展が,他分野での協力を一層後押していくとの期待を有している旨発言がありました。
- 河野大臣から,近年,政治,経済,教育等の多岐に亘る分野で二国間協力が進展しているが,特に,宇宙開発に関しては,初のUAE国産衛星である「ハリーファサット」や中東初の火星探査機の打ち上げが,日本のロケットにより行われる予定であり,両国の象徴的な協力事業として,今後も官民一体で推進していきたい旨伝達しました。これに対し,アブダッラー大臣から,宇宙分野を含む最先端技術分野で,日本との協力関係を更に拡充させていきたい旨発言がありました。
- ワーキングディナーにおいて,両大臣は,北朝鮮を含む東アジア情勢及び中東情勢について,意見交換を行いました。