報道発表

薗浦外務大臣政務官のエジプト訪問

平成27年3月15日

1.薗浦健太郎外務大臣政務官は,3月14日から15日,エジプトを訪問し,本年1月の安倍総理のエジプト訪問の際にエルシーシ大統領から直接参加要請があったエジプト経済開発会合に日本政府代表として出席しました。同会合で薗浦政務官は,先の邦人人質殺害事件後も日本はエジプトを含む中東地域の安定に向けて積極的に協力を継続する旨,また,中東の安定の要であるエジプトの経済発展のための日本による官民の取組及び支援・貢献を強化する旨のスピーチ(和文(PDF)別ウィンドウで開く,(英文(PDF)別ウィンドウで開く)を行いました。その中で,エルシーシ大統領就任以降の半年間で,日本はエジプトの発展を下支えする水,運輸,電力の分野に約500億円の新規円借款を供与する方針を表明したこと,また,カイロ大学小児病院への約15億円の新たな無償資金協力を閣議決定したことを表明しました。

2.薗浦政務官は今回の会合の機会に,シュクリ外相(H.E.Mr.Sameh Shukri, Minister of Foreign Affairs),アルアハワーニー国際協力大臣(H.E.Dr. Naglaa El Ehwany, Minister of International Cooperation),ファハミ投資・フリーゾーン庁長官と会談し,安倍総理のエジプト訪問の成果のフォローアップをはじめとする二国間関係強化の方途,ISILをはじめとするテロとの闘い等地域情勢について意見交換を行いました。また,会合に参加している日本企業の代表とも対エジプト投資促進について意見交換しました。

3.薗浦政務官は,アルアハワーニー国際協力大臣との会談の後には,約59億円の円借款プロジェクトである新ダイルート堰群建設計画に関する交換公文及び貸付契約の署名式に立ち会いました。日本の技術を活用した同プロジェクトは,ナイル川の年間利用可能水量の約17%を効率的に灌漑に利用し,エジプトの農業生産性を向上させるものです。

4.薗浦政務官は,カイロにおいて,日本の支援により建設されたカイロ大学小児病院,日本企業が車輌を提供しているカイロ地下鉄を視察しました。


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