報道発表

カマン・カレホユック考古学博物館開館式

平成22年7月8日
  1. 7月11日(日曜日)(現地時間10日(土曜日)),トルコのカマン(首都アンカラから南東100km)において,我が国の一般文化無償資金協力により建設されたカマン・カレホユック考古学博物館の公式な開館式典が行われます。これは,隣接するアナトリア考古学研究所の完成披露と併せて行われるものです。
    本式典には,日本側から,「2010年トルコにおける日本年」の名誉総裁の寬仁親王殿下,彬子女王殿下が御臨席され,トルコ側からはエルトゥールル・ギュナイ(Ertugrul Gunay)文化・観光大臣の出席が予定されています。
  2. カマン・カレホユック遺跡は古来,東西南北の文明交流の交差点であった地に位置しており,1985年より,日本の財団法人中近東文化センターによる発掘調査が行われた結果,多くの貴重な遺物が出土しています。こうした出土品を保管・展示する適当な施設について,トルコ政府からの要請を受け,本博物館建設に必要な資金協力(供与限度額4.36億円)を行ったものです。また本博物館における遺物の展示作業のために国際交流基金を通じて日本から専門家を派遣しました。
  3. また,本博物館が,今後実施予定の「ユネスコ文化遺産保存日本信託基金」を通じた日・トルコ双方の専門家の協力によるカッパドキア遺跡の保存修復事業においても活用されることにより,一層の日・トルコ関係強化,交流の進展が期待されます。

(参考) 「カマン・カレホユック考古学博物館建設計画」の概要
トルコ政府は,カマン・カレホユック遺跡から出土した遺物の保管・展示等に必要な施設の建設のために本計画を策定し,計画の実施に必要な資金について我が国の一般文化無償資金協力を要請。我が国は平成19年度に同計画への支援(供与限度額4.36億円)を決定。

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