報道発表

科学技術外交のあり方に関する有識者懇談会第3回会合

平成26年12月18日

1 本18日,宇都隆史外務大臣政務官出席の下,「科学技術外交のあり方に関する有識者懇談会」第3回会合が開催されました。

2 この懇談会においては,冒頭,宇都政務官から,これまでの審議を踏まえ、科学技術外交を今後取り進める上で議論したいテーマとして,「国際社会におけるアジェンダ・セッティングでの指導力発揮」及び「対新興国外交における科学技術の一層の活用」の2つの議題を提示しました。

3 続いて,原山優子 総合科学技術・イノベーション会議議員から国際社会におけるアジェンダ・セッティングについて,岩永勝 独立行政法人 国際農林水産業研究センター理事長から地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)を中心とした対新興国外交について,また,堀江正彦 元駐マレーシア大使から工科系大学支援を中心とした対新興国外交について,発表が行われました。その後,宇都政務官が提示した2つの議題に関し,各委員及び出席者による意見交換が実施されました。主な意見は以下のとおりです。

(1)今後の外交行事を見据え,早くからアジェンダ設定に関与することが重要。

(2)アジェンダ設定において,将来的に国際的な関心の高い課題であり,我が国がソリューションを提供できる課題を特定する作業が必要。

(3)日本の国益や日本に対するリターンを意識した科学技術外交の展開が必要。日本の規格・基準の浸透,またその素地を形成する人材育成が重要。

(4)新興国に対する科学技術外交において,イノベーションは効果の高い分野であり,民間の技術力や資金の活用が重要。

4 この懇談会は,今後,概ね2か月に1回程度の頻度で数回開催し,外務大臣に対して,今後の科学技術外交の拡充・強化に必要な施策等についての提言をまとめた報告を提出する予定です。

(参考)「科学技術外交のあり方に関する有識者懇談会」の設置目的・出席者

(1)設置目的:科学技術外交の新たな課題と外務省,さらには政府全体としての対応のあり方について,有識者の間で検討を行い,今後の科学技術外交を推進するに当たって踏まえるべき提言をとりまとめるため,岸田文雄外務大臣の下に設置。

(2)第3回会合(概要)(PDF)PDF別ウィンドウで開く

(3)出席者(PDF)PDF別ウィンドウで開く

(4)第3回会合での議論の流れ(PDF)PDF別ウィンドウで開く

(5)国際会合等の活用と科学技術外交戦略(原山CSTI議員発表)(PDF)PDF別ウィンドウで開く

(6)新興国との科学技術外交:SATREPS等の具体例から(岩永委員発表)(PDF)PDF別ウィンドウで開く

(7)日本マレーシア国際工科院(MJIIT)支援を中心とした対新興国外交(堀江大使発表)(PDF)PDF別ウィンドウで開く

(8)第3回会合(発言要旨)(PDF)PDF別ウィンドウで開く


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