談話

平成25年7月28日
  1.  26日から27日にかけ,エジプトで発生したデモ隊と治安部隊の間の衝突などにより多数の死傷者が出ていることに強い懸念と憂慮の念を表します。

  2.  我が国は,全ての関係者に対し,暴力の回避,最大限の自制と責任ある行動を強く求めます。

  3.  同時に,諸勢力が幅広く参加する包括的な和解に向け,一層の努力がなされる必要性を改めて強調します。これは,事態の安定化とエジプトが様々な経済・社会の諸課題に有効に取り組む上で重要です。

  4.  また,外務省として,エジプトを訪れる邦人や在留邦人の安全確保のために必要な措置を講じていきます。

(参考)
 7月26日,カイロ市内他全国各地で,ムルスィー前大統領支持者によるデモとともに,エル・シーシー第一副首相兼国防大臣の呼びかけを受けた同大統領反対派の大規模なデモが発生。
 双方のデモ隊の間及び治安部隊とムルスィー前大統領支持者との衝突が断続的に起き,多数の死傷者が発生(28日のエジプト保健省の発表によれば,一連の衝突で,カイロで65名死亡,アレキサンドリアで9名,全土で748名が負傷)。


談話へ戻る