記者会見

茂木外務大臣会見記録

(令和8年4月21日(火曜日)11時57分 於:本省会見室)

(動画)茂木外務大臣会見の様子

装備移転三原則の改正

【共同通信 恩田記者】装備移転三原則の改定について伺います。先ほど装備移転三原則の改定が閣議決定されました。運用指針の見直しと合わせ、継戦能力の向上などに資すると説明されています。外交ツールとしての期待もあるかと思いますが、外交面での意義や期待を伺います。また、移転後のモニタリングに、外務省として、どのように関与していくかについても伺います。

【茂木外務大臣】今やどの国も、一国のみでは自国の平和と安全を守ることができない時代になっています。平素からの安全保障分野での協力を通じて、いざという時に、同盟国・同志国とともに助け合うことができる関係を築いていくことが、そういう意味でも重要だと考えております。
 今回の防衛装備移転三原則等の改正は、完成品を含む全ての防衛装備品の海外移転を、原則として可能とするものであります。これは、同盟国・同志国の防衛力向上、ひいては、紛争発生の未然防止に貢献をし、我が国にとって望ましい安全保障環境の創出に資するものでありまして、外交上の意義、これも極めて大きいと、こんなふうに考えております。
 また、今回の改正によりまして、自衛隊法上の武器については、移転後の管理状況のモニタリング体制を強化して、適正な管理を確保していくことになっておりまして、外務省としても、主に防衛省が中心になると思いますが、関係省庁と共に、適正管理の確保に適切に取り組んでいきたいと、こんなふうに考えています。

湾岸協力理事会(GCC)諸国に対する危険レベル引き下げの可能性

【パン・オリエント・ニュース アズハリ記者】
(以下は英語にて発言)
 外務省は、イランをめぐるミサイル攻撃により、GCC(湾岸協力理事会)諸国に対する危険レベルをレベル3に引き上げました。
 停戦合意が成立し、また、数十年以上にわたり日本人が負傷した事例がないことを踏まえ、外務省は危険レベルを3から2、あるいは1にまで引き下げる予定はありますか。

【茂木外務大臣】政府としては、2月28日以降、湾岸協力理事会(GCC)諸国において、民間施設等にも被害が発生していると、こういった状況も受けて、クウェート、バーレーン、カタール、アラブ首長国連邦、オマーンの全土、及びサウジアラビアのリヤド州、及び東部州の危険情報をレベル3(渡航中止勧告)に引き上げ、注意喚起を行ってきているところであります。
 邦人に対する被害はないということでありますが、イランをめぐる情勢というのは依然として流動的でありまして、危険情報の見直しについては、引き続き、各国の情勢等を見ながら、適切に判断していきたいと、こんなふうに考えています。

外務大臣就任から半年の振り返り

【下野新聞 太田記者】昨年10月に4年ぶりに外務大臣に就任されて、本日でちょうど半年になられたかと思います。非常に厳しく複雑な国際環境の中、就任直後から重要な外交日程が目白押しだったかと思いますが、印象的だった公務や実績を交えて、この半年の振り返りをお願いします。

【茂木外務大臣】率直に言って、とても忙しかったですし、あっという間だったなと、こんなふうに、今、感じてるところであります。
 世界は、今、パワーバランスの変化であったり、また、紛争・対立の激化を受けて、戦後最も大きな構造変化の中にあって、安全保障環境、これも一段と厳しさを増しています。私が、4年前まで第1期目の外務大臣を務めていた時とは、全く違う世界を見ていると、こういう感じも持っているところであります。
 こうした中で、重視してきたのは、同盟国・同志国との連携強化であります。累次にわたります日米外相会談や、昨年の10月及び先月の日米首脳会談への同席、G7外相会合での議論、カナダ、フランスで行いました。そして、さらには、豪州・欧州諸国を始めとした同志国との緊密な意思疎通を通じて、日米同盟の強化であったり、また、同志国との協力強化を進めてきたところであります。
 また、今年でちょうど10年目を迎えます、節目の「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」の実現に向けた取組も重点的に進めてまいりました。就任直後のASEAN関連の首脳会議への参加、これを皮切りに、今年の初めにはインド、そしてフィリピンを訪問し、また幅広いパートナーとの間で充実した議論を行い、協力を確認してきました。引き続き、FOIPを日本外交の柱として推進し、時代の変化に合わせて戦略的に進化をさせていきたいと、こんなふうには考えております。
 加えて、昨今のイラン情勢については、私自身、事態の発生直後から、イランを含みます当事国等の関係国との会談を重ね、国際社会と緊密に連携しながら、邦人の安全確保や必要な外交努力、一日も早い停戦に向けた働きかけ等々をやってきたところであります。
 邦人の保護、そしてまた安全な地域への退避であったりとか、日本への帰国では、本省及び関係する在外公館、本当に昼夜を分かたず、本当に全省を挙げて、本当によくやってくれた、こんなふうに、今、考えているところであります。
 また、個人的には7回の海外出張、これは、この半年で行ってきましたが、その際の外相会談であったりとか、30回を超える電話会談など、振り返ってみると相当な数、また密度の会談を行ってきたな、こんなふうにも考えているところであります。これからあと30回やるかとなると、しんどいなという気もしますけれども、振り返ってみると相当な数をこなしてきたという感じでありますし、直接の会談の数で言いますともっと多い数をやってきたと、こんなふうに思っております。
 そして、最後ですが、これらの外交活動を進めるにあたっては、国民の理解というものが欠かせないと考えております。様々な外交上の取組であったりとか成果を、自分自身の言葉で発信することも、外務大臣就任以来心がけてきたことでありまして、今後も様々な機会を捉えて、タイムリーに発信を行っていきたい、こんなふうに考えています。
 昨日も、英国のクーパー外務大臣と外相戦略対話を行ったところでありますが、非常にいい、プレスリリースを見ていただいたかと思いますが、会談ができたと思いますし、会談の模様もSNSに上げさせていただきました。結構、いい編集になっているのではないかな、こんなふうに、今、思っているところであります。

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