記者会見

上川外務大臣臨時会見記録

(令和5年10月10日(火曜日)16時30分 於:ベトナム・ハノイ)

質疑応答

【記者】先ほど日UAE外相電話会談が行われたとありますが、その内容について教えてください。また、イスラエル、パレスチナ情勢について外務省として邦人退避の取組ですとか、あるいは両者への停戦への呼びかけ、これについての大臣の考えをお聞かせください。

【上川外務大臣】今般のパレスチナ、ガザ情勢を受けまして、昨日のサファディ・ヨルダン副首相との電話会談に引き続きまして、先ほどアブダッラー・アラブ首長国連邦(UAE)外相と電話会談を行いました。
 私からは、今般のハマス等のパレスチナ武装勢力による攻撃につきまして、極めて多くの罪のない一般市民が犠牲となっていることに私自身大変心を痛めているということ、そして日本として極めて強く非難していることなど、最新の状況を踏まえた我が国としての考え方を説明いたしました。そして多数の市民が人質となっており、これらの人々が一刻も早く解放されることが極めて重要である旨強調をいたしました。

 アブダッラー外相からは、今回の事態を受けたUAEの外交努力について説明がありました。その上で、私とアブダッラー外相との間で事態のさらなるエスカレーションを防ぐべく、様々な関係者への働きかけをはじめ、引き続き連携して取り組んでいくことを確認いたしました。様々な関係者、さらには安保理の場におきましても、そうしたことにつきまして、しっかりと対応していくということでございます。

 邦人保護につきましては、これまでのところ、在留邦人の生命・身体に被害が及んでいるとの情報には接しておりませんが、万全を期す観点から、本日、外務省に中東局長をヘッドとする、ガザ情勢に関する連絡室を設置し、対応をしております。
 現地の情勢は刻々と変化をしております。私といたしましては、最新の情勢把握に努めながら、在留邦人の安全確保に万全を期してまいります。また、事態の早期沈静化に向け、中東を始めとする関係国との会談を含めまして、あらゆる外交努力を尽くしてまいります。


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