外務報道官談話

令和2年2月26日

1 2月22日,南スーダンの首都ジュバにおいて,国民統一暫定政府の設立が宣言されました。この暫定政府は,2018年に結ばれた「再活性化された衝突解決合意」に従って設立されたものですが,設立までの道のりは容易ではなかったと承知しており,我が国は,サルヴァ・キール大統領,リエク・マシャール第一副大統領を始めとする全ての関係者による暫定政府設立の合意を歓迎するとともに,今回の暫定政府設立に尽力した政府間開発機構(IGAD)の調停努力を高く評価します。

2 暫定政府の設立は,ゴールではなく,民政移管のプロセスの始まりであり,我が国としては,引き続き,全ての関係者が暫定政府の下で,「再活性化された衝突解決合意」の合意事項を,ひとつひとつ着実に履行していくことを期待しています。また,我が国は,国際社会と協力して,合意の履行及び南スーダンの平和と安定に向けた努力を引き続き支援していく考えです。

[参考]「再活性化された衝突解決合意」(R-ARCSS)
 2015年8月に署名された衝突解決合意(ARCSS)の効力を再活性化するために,2018年9月,バシール・スーダン大統領(当時)の仲介によって署名された南スーダンの和平合意。


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