外務報道官談話

平成29年12月22日

1 我が国は,12月21日(現地時間),エチオピアのアディスアベバで開催されていたハイレベル再活性化フォーラムにおいて,南スーダンの関係者が,敵対行為停止,市民保護及び人道アクセス確保に合意したことを歓迎します。合意に至るまでのエチオピア政府及びその他の政府間開発機構(IGAD)諸国並びにトロイカをはじめとする国際社会の努力を高く評価します。

2 今般の合意が南スーダン国内で厳格に履行されることを強く期待します。我が国は,南スーダンの関係者が,今次合意は南スーダンにおける永続的な平和と安定に向けた第一歩であることを認識し,今後速やかに2015年の「南スーダンにおける衝突の解決に関する合意」のより包括的な再活性化に合意することを期待します。

3 我が国は,国際社会と協調して,南スーダンの平和と安定に向けた努力を引き続き支援していく所存です。

[参考]
 南スーダンでは,首都ジュバは比較的平穏であるものの,地方の一部において衝突や殺傷事案が継続。これを受け,東アフリカの地域機関であるIGADは,履行が停滞気味であった2015年の「南スーダンにおける衝突の解決に関する合意(衝突解決合意)」を再活性化するため,南スーダン諸勢力を集めてアディスアベバで「ハイレベル再活性化フォーラム」を開催。
 今回合意されたのは短期的な敵対行為停止等であり,来年1月にも,合意全体の再活性化に向けて協議が行われる見込み。
 なお,トロイカは,米国,英国,ノルウェーの3か国を指し,今回のハイレベル再活性化フォーラムを含め,南スーダンの問題に深く関与してきている。


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