外務大臣談話

平成29年11月11日

1 11月10日(現地時間同日),ベトナムのダナンで行われた環太平洋パートナーシップ(TPP)閣僚会合において,11か国によるTPP交渉の大筋合意が確認されました。我が国は本年5月のTPP閣僚会合以降,高級事務レベル会合を3回主催するなど,TPPの早期発効に向けたプロセスを積極的に主導してきました。今回の成果を歓迎します。

2 今般の大筋合意が,更に広範囲のアジア太平洋地域の自由貿易圏の構築に向けて協力する礎となり,我が国が推進する他の経済連携交渉にも推進力を与えることが期待されます。

3 我が国は引き続き各国と緊密に連携しつつ,今回大筋合意に至った「包括的及び先進的な環太平洋パートナーシップ協定」の早期署名,発効を目指していく考えです。

4 また,今回の合意は,TPP協定のハイレベルな内容を維持しつつ,成長著しいアジア太平洋地域に自由で公正な経済秩序を構築し,ともに繁栄を共有するとともに,そうした秩序の更なる拡大の礎になるという大きな戦略的意義を有しています。このことは我が国及びアジア太平洋地域の平和と安定にも寄与するものと確信します。

[参考]11か国による環太平洋パートナーシップ(TPP)交渉の参加国
オーストラリア,ブルネイ・ダルサラーム,カナダ,チリ,日本,マレーシア,メキシコ,ニュージーランド,ペルー,シンガポール,ベトナム


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