外務大臣談話

北朝鮮による核実験等に関する国連安全保障理事会決議の採択について
(外務大臣談話)

平成29年9月12日

英語版 (English)

1 9月12日(ニューヨーク時間11日午後),国連安全保障理事会が,北朝鮮が9月3日に6回目となる核実験を強行したこと等を受け,北朝鮮に対して格段に厳しい制裁措置を課す強力な国連安保理決議第2375号(英文(PDF)別ウィンドウで開く和訳(PDF)別ウィンドウで開く)を全会一致で迅速に採択したことを高く評価します。

2 北朝鮮は,累次にわたる国際社会の強い抗議と非難を無視して,我が国を飛び越える弾道ミサイルの発射を強行し,さらに過去の核実験に比べはるかに大きく,水爆実験である可能性も否定できない6回目の核実験を強行しました。これは,国際的な不拡散体制に対する深刻な挑戦であり,累次の関連する安保理決議に明白に違反するとともに,日朝平壌宣言や六者会合共同声明にも真っ向から反するものです。唯一の戦争被爆国である我が国として,断じて容認できません。

3 また,今回の核実験及び累次の弾道ミサイル発射を始めとする北朝鮮の挑発行動は,国際社会に対する正面からの挑戦であるとともに,我が国を含む地域の平和と安全に対する,これまでにない重大かつ差し迫った脅威です。我が国は安保理理事国として,こうした北朝鮮の脅威の深刻さに見合った,かつてない強力な安保理決議の採択に向けて,米国,韓国のみならず中国,ロシアを含む国際社会とあらゆるレベルで緊密に連携してきました。今般の安保理決議の採択は,国際社会全体として北朝鮮に対する圧力を強化しなければならないとの考えで一致したことによるものとして歓迎します。

4 安保理決議第2375号は,北朝鮮への石油分野における供給規制,北朝鮮からの繊維製品の輸入禁止,加盟国による北朝鮮籍の海外労働者に対する労働許可の発給禁止などの強力な措置を含むものであり,北朝鮮に対する圧力を従来にない新たな段階に引き上げるものです。我が国としては,米国を始めとした関係国とも緊密に連携しながら,全ての国連加盟国に対し,新たな安保理決議を含む関連安保理決議の厳格かつ全面的な履行を働きかけていく考えです。我が国は北朝鮮に対し,国際社会の声を,厳粛に受け止め,更なる核実験や弾道ミサイル発射等の挑発行動を自制するとともに,今般採択された安保理決議第2375号を始め,一連の安保理決議を遵守するよう改めて強く求めます。

5 我が国としては,引き続き,「対話と圧力」,「行動対行動」との原則の下,核,ミサイル,拉致といった諸懸案の包括的解決に向けて,米国,韓国を始めとする国際社会と緊密に連携し,積極的に取り組んでいく考えです。拉致問題については,北朝鮮に対してストックホルム合意の履行を求めつつ,一日も早い全ての拉致被害者の帰国を実現すべく,引き続きあらゆる努力を傾注していく所存です。



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