外務大臣談話

平成27年7月2日

1 本2日(現地時間7月1日),米国及びキューバ政府から,両国の外交関係を再開し,相互に大使館を設置するとの発表が行われたことを歓迎します。

2 日本政府としては,5月にハバナで行われた日・キューバ外相会談においてもキューバ側に伝達したとおり,米・キューバの外交関係再開に向けた努力を支持してきています。

3 今回の発表を踏まえ,今後,双方の関係が更に進展し,地域の一層の安定と繁栄に資することを期待しています。

(参考1)現地時間7月1日の米国及びキューバ政府の発表のポイント

(1)現地時間7月1日,米国においてはオバマ大統領及びケリー国務長官が記者会見において,また,キューバにおいては政府発表によって,両政府が,2015年7月20日に両国間の外交関係を樹立し,両国の首都に大使館を開設するとの決定が確認されたと発表。

(2)キューバ政府によれば,7月20日に行われる在ワシントン・キューバ大使館開設式にはキューバからロドリゲス外相が出席する予定。

(3)米国政府によれば,ケリー国務長官は夏にキューバを訪問する予定。

(参考2)米国・キューバ外交関係再構築に向けた動き

(1)2014年12月17日,米,キューバ両国,外交関係再構築に向けた協議開始を発表。

(2)2015年1月22日,ハバナにて第1回高官協議を実施。キューバ側はホセフィーナ・ビダル外務省米国総局長,米国側はロベルタ・ジェイコブソン西半球担当国務次官補が代表として出席。キューバ側からは( ⅰ)キューバのテロ支援国家指定解除,(ⅱ)在ワシントン利益代表部への銀行サービスの提供,米国側からは(ⅰ)在ハバナ利益代表部へのキューバ国民のアクセス確保,(ⅱ)米国外交官のキューバ国内移動制限廃止などをそれぞれ要求。

(3)2015年2月27日,ワシントンにて第2回協議を実施。キューバ側はホセフィーナ・ビダル外務省米国総局長,米国側はロベルタ・ジェイコブソン西半球担当国務次官補が代表として出席。

(4)2015年3月16日,ハバナにて第3回協議を実施。

(5)2015年4月10日~11日,パナマにて行われた米州サミットにおいてオバマ米大統領及びラウル・カストロ国家評議会議長は国交断絶後初の首脳会談を実施。

(6)2015年5月21日~22日,ワシントンにて第4回協議が実施された。


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