談話
ガザ情勢の更なる悪化について(外務大臣談話)
平成26年7月11日
1 ここ数日のガザ地区とイスラエルの間の暴力の応酬の激化を深く憂慮します。一刻も早く事態の沈静化が図られるべきであることを改めて強く求めます。特に一昨日来,イスラエル軍の空爆によってガザの一般市民に多数の死傷者が出ていることは遺憾であり,心を痛める事態と考えます。
2 一刻も早く暴力の悪循環を断ち切るため,我が国は,関係する全ての当事者に対し,最大限の自制を求め,また,無辜の一般市民に痛ましい犠牲が出ないよう,過剰な力の行使を控えるよう求めます。
3 また,昨日10日に国連安保理緊急会合が開催されましたが,我が国は今後とも国際社会と連携しつつ,事態の沈静化に尽力します。
【参考】最近のガザ情勢
(1)6月以降,ガザ地区からイスラエル領内に向けたロケット弾が散発的に発射されたのに対し,イスラエル国防軍(IDF)がガザ地区に対して断続的に空爆を実施。
(2)7月8日未明からIDFはガザ地区に対し,大規模な空爆を実施。パレスチナ側発表によれば,6月からのものも含め10日14時(現地時間)までに死者数は86名,負傷者は553名に上る。
(3)一方,ガザ地区からも多数のロケット弾を発射されており,IDF発表によれば, 7月9日,ガザ地区から270発を超えるロケット弾が発射された。
(4)本事案に関連し,7月10日(ニューヨーク時間),中東情勢(ガザ情勢)に関する国連安保理緊急会合が開催された。