文化の交流
河野外務大臣のジャポニスム2018開会式への出席


現地時間7月12日,午後6時から約90分間,フランス・パリを訪問中の河野太郎外務大臣は,フランソワーズ・ニッセン・フランス共和国文化大臣(H.E. Ms. Françoise NYSSEN, Minister of Culture of the French Republic)と共に,ラ・ヴィレットにおけるジャポニスム2018開会式に出席したところ,概要は以下のとおりです。
1 「teamLab : Au-delà des limites(境界のない世界)」展視察
河野大臣は,ニッセン大臣と共に,フュジリエ・ラ・ヴィレット総裁及び猪子寿之チームラボ代表の案内で,展示作品の説明を受けました。同展では,デジタルで描かれた滝が高さ11メートルの壁から床へと流れ,来場者の足元で割れながら空間に広がっていく作品や,その場で描いた動物が映像の一部になる作品などが展開され,河野大臣は,日仏の子ども達と共に,最新技術を駆使したデジタルアート空間を体験しました。
2 日仏青少年によるサッカー交流の視察
両大臣は,引き続いて,ラ・ヴィレット中庭において,日仏の青少年によるサッカーのデモンストレーションを視察しました。2020年には東京オリンピック・パラリンピック大会,2024年にはパリで同大会が開催されることを踏まえ実施されたものです。
3 ミクロフォリーの操作
両大臣は,セレモニー・ホールに移動し,「ミクロフォリー」を用いたジャポニスム2018関連作品の解説を受けました。ミクロフォリーは,フランスにおいて開発されている,文化・芸術作品をタブレット上で鑑賞できるアプリで,両大臣は,日仏の子ども達と共に,ジャポニスム2018の期間中にフランスで展示・上演される作品を中心に鑑賞しました。
4 両大臣によるスピーチ
続いて,河野大臣は,セレモニー・ホールにおいて,ジャポニスム2018開幕に当たってのスピーチ(PDF)を行いました。続いて,ニッセン大臣がスピーチを行い,冒頭,先日の日本における豪雨災害に対して連帯と哀悼の意を表した後,日仏両国の創造性の出会いが新たな文化を生み出してきた歴史を振り返りつつ,ジャポニスム2018がカバーする広範な日本文化の魅力を紹介した上で,世界が直面する様々な課題を解決するために両国が果たす役割において,文化は重要な柱になる旨述べました。会場には,日仏政府関係者や文化人等が約400名出席しました。
5 DRUM TAOによる和太鼓演奏
最後に,両大臣は,日仏の招待客と共に,和太鼓集団DRUM TAOによるパフォーマンスを鑑賞し,今後約8か月間に亘ってフランスで開催されるジャポニスム2018の幕開けを日仏の招待客と共に祝しました。
[参考1]ジャポニスム2018:響きあう魂(2018年7月~2019年2月,於:フランス)
日仏友好160年を記念して,パリを中心に実施する総合的な日本文化紹介事業。2016年5月の日仏首脳会談において開催を合意したもの。日本の文化芸術から地方の多彩な魅力までを発信する50以上の企画を実施。2020年の東京オリンピック・パラリンピック大会に向けて,インバウンド観光の促進,和食・日本酒等の日本産品の更なる海外展開に繋げていくことを目指す。
[参考2]「teamLab : Au-delà des limites(境界のない世界)」展(2018年5月15日~9月9日,於:ラ・ヴィレット)
ジャポニスム2018公式企画の一つ。主催:国際交流基金及びラ・ヴィレット,特別協力:イル・ド・フランス州。今般のオープニングに先駆けて開催中。国内外で大きな注目を集めるウルトラテクノロジスト集団「チームラボ」が手掛ける,大規模なデジタル・アートの展覧会。
[参考3]DRUM TAO(ドラム・タオ)
世界24か国・500都市・観客動員数800万人を誇る和太鼓集団。ジャポニスム2018公式企画の一つとして,7月13日及び15日にラ・セーヌ・ミュージカルにおいてフランス初公演を実施予定。