国際組織犯罪に対する国際社会と日本の取組

令和3年6月7日
宇都外務副大臣写真
国連会議場内ディスプレーに映る宇都外務副大臣

 6月2日から4日、国連腐敗特別総会がニューヨーク国連本部で開催(ハイブリッド形式)されました。腐敗をテーマとした国連特別総会は、国連創設以来初の開催であり、ヴォルカン・ボズクル国連総会議長(H.E. Mr. Volkan Bozkir, President of the 75th Session of the United Nations General Assembly)が議長を務め、複数の閣僚級が出席した他、我が国からは3日(NY時間)、宇都隆史外務副大臣がビデオメッセージで出席しました。

  1.  宇都外務副大臣は、メッセージ(和文(PDF)英文(PDF))の中で、腐敗は、健全な経済成長や持続可能な開発を阻害するのみならず、腐敗行為と組織犯罪等との結びつきを指摘し、国際社会が一丸となって取り組むべき課題であることを強調しました。また、我が国としては引き続き、国連腐敗防止条約やOECD外国公務員贈賄防止条約等の既存の国際条約の着実な履行を推進するとともに、引き続き腐敗対策の国際的努力にも貢献していく考えである旨表明しました。
  2.  また、本総会において、腐敗防止のための効果的な措置、腐敗の犯罪化及び法の支配の強化、国際協力、技術支援及び情報交換等、既存の義務とコミットメントに基づく国際社会の取組強化を目的とした政治宣言(英文(PDF))が採択されたことを受け、宇都副大臣はメッセージの中で、同政治宣言には、今後の国際社会の進むべき方向を示し、さらなる腐敗の防止・撲滅に向けた国際社会の絆を強化する上で重要な意義があると賞賛いたしました。

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