海外広報
「JAPAN HOUSE フォーラム2022」
(開催結果)
令和5年4月28日

2022年3月12日(土曜日)、外務省の主催により、日本国内のより多くの方にジャパン・ハウスを知って頂き、日本の魅力を海外に発信する「舞台」として活用いただくため、「JAPAN HOUSE フォーラム2022」を開催しました(オンライン形式)。ジャパン・ハウスは世界のより多くの人々へ、日本の魅力の諸相を「世界を豊かにする日本」として表現・発信し、 日本への深い理解と共感の裾野を広げることを目的に2015年に始動したプロジェクトです。
本イベントでは、日本を様々な視点から表現されている方々が登壇し、2つのテーマでのディスカッションを通じてジャパン・ハウスの活動や成果、今後の展開について紹介し、将来のあり方について一緒に考える対談となりました。
- セッション(1)「テクノロジーは誰を幸せにできるのか? コロナ禍で発達したもの ポストコロナで求められるもの」
冒頭、原研哉氏(ジャパン・ハウス東京事務局クリエイティブ・アドバイザー)よりジャパン・ハウスのこれまでの活動を紹介しました。続いて内田まほろ氏(キュレーター JR東日本高輪ゲートウェイシティ(仮称)文化創造棟準備室長)、齋藤 精一氏(アートディレクター パノラマティクス主宰)、守屋 貴行氏(クリエイティブ・プロデューサー 株式会社Aww・株式会社NION CEO)、松島倫明氏(『WIRED』日本版 編集長)がそれぞれの活動について紹介しました。世界がコロナ禍に包まれる中、フィジカルなコミュニケーションが制限され、代わって「メタバース(仮想空間)」などに代表されるデジタル領域において、従来とは異なる価値、人間としての生き方、暮らし方に影響を与えるテクノロジーが生まれつつある状況について議論し、その一方で、「フィジカル」な体験を提供する場としてのジャパン・ハウスのあり方や可能性について意見交換しました。 - セッション(2)「コロナ禍におけるMUSEUM(箱物施設)の存在意義とは」
コロナ禍においてジャパン・ハウスを含め文化施設の存在意義が問われている中、原研哉氏と妹島和世氏(建築家)が、フィジカルな体験が敬遠される状況の下で、従来の施設には何が出来るのか、そして、何をすべきなのかについて、また、建築を通じた日本の風土や文化の効果的な取り上げ方について議論しました。さらに、ジャパン・ハウスの未来像/あるべき姿についても議論しました。