人の交流
スポーツ・フォー・トゥモロー ベネズエラからの相撲関係者の招へい



概要
外務省は,平成30年度「スポーツ外交推進事業」として,1月21日から26日まで,ベネズエラから相撲関係者(5名)を我が国に招へいしました。滞在中は,外務省訪問の他,公益財団法人日本相撲連盟の協力を得て,講義及び審判講習会の受講,日本大学,日本体育大学及び東京農業大学相撲部でのトレーニング,大相撲の観戦等を行いました。
この事業は,日本政府のスポーツを通じた国際貢献策「Sport for Tomorrow」の一環として,スポーツ分野における国際協力と国際交流の促進を図ることを目的として実施したものです。
コメント
招へい者側コメント
ベネズエラ相撲連盟 会長 FRANCO ABEL氏
日本で,相撲はもちろん,文化・歴史を感じる経験をさせていただいたことに,深く感謝申し上げます。
ベネズエラの相撲はまだ歴史が浅く,正しい相撲に触れた素晴らしいプログラムは,とても貴重な体験の連続でした。
3つの大学での相撲トレーニングで,自分たちのテクニックが通用する部分と通用しない部分が明確になりました。
審判講習会を経て,実際に行司を体験したことは,今後,ベネズエラ国内大会や南米大陸大会で生かしていきます。
今回の6日間は,私たちの相撲テクニック,相撲知識を大きく成長させてくれました。
この経験を生かして,ベネズエラで子供達に相撲の面白さを伝え,ますます相撲ファンが増えるよう努めていきます。
受け入れ側コメント
(公財)日本相撲連盟副会長 国際相撲連盟事務総長 南 和文氏
この度外務省「スポーツ外交推進事業」として,ベネズエラ相撲連盟の会長と男女2名ずつの選手を迎えることが出来ました。
今回の事業では,相撲人口の少ない中南米に於いて,近年積極的に普及に取り組んでいるベネズエラ相撲連盟に対して,相撲の普及に必要な基礎的な事柄の修得に重点を置きました。
大学相撲部では廻しのはめ方,相撲の作法,稽古の仕方から始め,実践を通しての技の習得など,盛りだくさんの内容を経験していただきました。
また稽古後はちゃんこ鍋の作り方も実践しながら,和気あいあいの交流もできました。
国際相撲連盟は,国際オリンピック委員会から昨年10月に正式承認されました。今後は国技である相撲を,本来の価値を守りながら如何に世界に普及するかの重要な課題があります。
この様な交流の機会を,今後の国際競技連盟の運営,また役員選出などにも生かしていけますように,更に充実したスポーツ交流事業を展開してまいりたいと考えております。