「学生と語る」

令和8年3月2日
表彰式での発表者6名、審査員ら

テーマ:『次世代×日本外交』を考える 私が推す10年後の未来に向けて

 日本の将来を担う次世代の視点から、より良い日本や国際社会の未来に向けて、現在、そして近い将来のために取り組んでいること、今後取り組みたいこと、目標等、各自が考える「次世代×日本外交」について提言をしていただきました。

 提言要旨とともに参加申請いただいた43名の学生の中から、外部有識者を含めた審査員による厳選なる書面審査を通過した以下の6名が、ファイナリストとして当日プレゼンテーションを行いました。

 各人5分の発表の後、審査員3名及び聴衆となった参加学生との間で、活発な質疑応答が行われました(質疑応答も審査に含む)。

 プレゼンテーションを聴講した参加学生からは、「同じ学生の意見や考え方を聞けて、自分も考えるきっかけになった」、「未来の10年をビジョンとしてプレゼンをしている発表者の方の着眼点がどれも面白く、聞いていて楽しかったし、自分の興味の幅を増やすきっかけになった」、「自分が今まで触れてこなかった分野や、触れていた分野でも考えつかなかった具体的な議論がなされていて、勉強になった」等の声がありました。

プレゼンテーションの審査員3名

鶴岡 路人 慶應義塾大学 総合政策学部 教授
木村 麻子 株式会社PR代表取締役/令和5年度日本商工会議所青年部会長
坂田 奈津子 外務副報道官

【外務大臣賞】(1位)

 タイトル:日本発「青い盾」外交構想 海底ケーブルからつくる次世代型日本外交
 慶應義塾大学 法学部3年生 太田 真爾(おおた しんじ)さん

外務大臣賞を受賞した慶應義塾大学 法学部3年生 太田 真爾(おおた しんじ)さん
坂田 奈津子 外務副報道官から授与

 太田さんは、10年後に「どの国も通信断絶で孤立しないインド太平洋」を実現すべく、通信経路の多国化と冗長化を進め、緊急アクセス協定・共同管理機構・修復基金を備えた「青い盾」構想を通じて、断線や妨害が起きても通信が止まらない仕組みを地域全体で構築し、日本が「接続を守る外交」を主導するという提言を行いました。

【優秀賞】(2位)

 タイトル:Free and Open Outer Space:自由で開かれた宇宙の時代へ
 早稲田大学 国際教養学部2年生 増井 孟弘大(ますい たけひろ)さん

優秀賞を受賞した早稲田大学 国際教養学部2年生 増井 孟弘大(ますい たけひろ)さん
鶴岡 路人 慶應義塾大学 総合政策学部 教授から授与

 増井さんは、日本は「自由で開かれた宇宙空間」の理念のもと、戦略的重要性を増す宇宙空間で、国際宇宙戦略シミュレーションの枠組みの新設、宇宙資産の公正で透明性のある協調型宇宙ガバナンスが機能する社会の実現、「安全・持続・共創」に貢献できる次世代の外交による国際的な宇宙秩序の構築を通して、法と技術を結ぶ「宇宙外交国家」として世界を主導していくという提言を行いました。

【入賞】(発表順)

 タイトル:国際協力を「自分ごと」へ 共感が響き合う日本外交の未来
 東北大学 法学部2年生 田口 郁子(たぐち いくこ)さん

入賞した東北大学 法学部2年生 田口 郁子(たぐち いくこ)さん

 田口さんは、近年、国際協力への支持が低下している中、国際協力を自分ごととして捉える力を育て、日本がこれからも共感に基づく国際協力を継続するために、音楽を通じ、国籍や文化、言語の違いを越えて共通の体験を共有できる場をつくり、「他者」を身近に感じる機会を増やすという提言を行いました。

 タイトル:人間の安全保障の「見える化」外交
 国際医療福祉大学 医学部3年生 平田 竜都(ひらた りゅうと)さん

入賞した国際医療福祉大学 医学部3年生 平田 竜都(ひらた りゅうと)さん

 平田さんは、日本の対外支援が国民の生活実感と乖離している原因として、拠出額の根拠や支援後の成果が国民に可視化されていない点を挙げ、透明性と説明責任を高め、国民が支援を理解し判断できる状態を目指して、数字と物語で理念を可視化する「見える化外交」を提言しました。

 タイトル:新時代の羅針盤:認知領域における日本の次世代外交
 慶應義塾大学 文学部3年生 林 智哉(はやし ともや)さん

入賞した慶應義塾大学 文学部3年生 林 智哉(はやし ともや)さん

 林さんは、国際社会が「歴史の転換点」を迎える中、日本の民主主義を防衛し、国際社会での信頼性を高める上で不可欠な基盤になるよう、次世代外交の中核として「認知戦」への対応を据え、外国勢力による情報操作に対し脆弱な日本の現状を克服するための戦略を提言しました。

 タイトル:医療技術外交で拓く日本のソフトパワー戦略
 京都大学 医学部4年生 松田 小春(まつだ こはる)さん

入賞した京都大学 医学部4年生 松田 小春(まつだ こはる)さん

 松田さんは、医療は国境や政治体制を超えて信頼を生み出す分野であり、日本が培ってきた技術・制度・人材を活かし、世界の医療格差是正と国際的な安定に寄与していくために、日本は医療分野を通じた国際協力を強化し、「平和と健康」を両立させる新たな外交戦略を築くべきであるという提言を行いました。

【学生特別賞】

 「学生特別賞」は、審査員3名による審査とは別に、会場とオンラインで参加した学生に最も良かったと思うプレゼンテーションに1人1票で投票してもらい、最多得票数を集めた発表者に授与されたものです。松田 小春(まつだ こはる)さんが受賞しました。

越智外務省国内広報室長から授与
「学生と語る」へ戻る