外交講座

熊本大学

令和8年1月21日

 2025年12月19日(金曜日)、熊本大学において外交講座が開催されました。

総合外交政策局政策企画室の吉田室長が、「国際情勢認識と日本外交の展望」をテーマに、「外交青書」の内容に沿って、具体的な事案の紹介を交えながら解説している様子
外交講座が開催されている熊本大学の学生さんの様子

テーマ及び講演内容

 総合外交政策局政策企画室の吉田室長が、「国際情勢認識と日本外交の展望」をテーマに、「外交青書」の内容に沿って、具体的な事案の紹介を交えながら解説しました。

参加学生の感想

  • 今回の外交講座を通じて、外交とは単に国家間の交渉にとどまらず、経済、安全保障、文化、国際世論など多様な要素が複雑に絡み合う総合的な活動であることへの理解が深まった。特に、公式な外交交渉の裏側で行われる非公式な対話や信頼関係の構築が、国益の実現において重要な役割を果たしている点が印象に残った。また、国際情勢が急速に変化する現代において、外交官には高度な専門知識だけでなく、柔軟な判断力や高いコミュニケーション能力が求められていると感じた。
  • 外交の現場をより具体的にイメージできるようになり、国際社会における日本の役割についても改めて考える機会となった。
  • 現在の国際社会が単なる不安定化ではなく、法の支配や国際秩序そのものが試される局面にあることを強く実感した。ロシアによるウクライナ侵攻や中東情勢に見られるように、力による現状変更が現実の脅威となる中で、日本が一貫して法の支配に基づく国際秩序の維持を掲げている意義は大きいと感じた。また、ASEANやインド、アフリカなどグローバル・サウスを含む地域外交の重視は、価値観の押し付けではなく、各国の事情を踏まえた現実的な外交の必要性を示していると考えた。さらに、経済安全保障や先端技術、気候変動といった分野が外交と密接に結びついている点から、外交は軍事や政治に限られたものではないことを改めて認識した。理想と現実の間で調整を重ねながら国際協調を模索する日本外交の難しさと責任の重さを学ぶ機会となった。
  • 日本外交が「法の支配」や「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」といった価値と原則を軸に、多層的に展開されていることを理解することができた。特に、日米同盟を基軸としながら、ASEANや欧州、インド、アフリカなど幅広い地域と連携を深めている点から、日本が国際社会において主体的な役割を果たそうとしていることが印象に残った。また、ウクライナ侵略や中東情勢など国際秩序を揺るがす事態に対し、日本が制裁や支援、対話を組み合わせて対応している点に、外交の現実的な難しさを感じた。今回の講義は、日本外交をニュース以上に立体的に理解する貴重な機会となった。
  • 日本の他国支援は、単に一度きりで終わらせるのではなく、根本的に解決を導くための徹底した支援策がかなり整っていることが分かった。加えて、単に「グローバル・サウス」という一括りのグループとして、所属国を捉えるのではなく、その中でも各国それぞれに色々な状況があるので、それに一つ一つ寄り添った形での関係性が重要であるという点に共感できた。
  • これまで、安全保障というと軍事面のイメージが強かったが、今回の講義で経済、エネルギー等様々な面からのアプローチが行われていることが新鮮で興味深かった。また、自分の中に「欧州・大西洋とインド太平洋の安全保障は不可分」という観点が今までなく、そういう捉え方があること自体知らなかったので、今後国際情勢に関するニュースを見るときにはその点を意識してみようと思った。
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