外交講座

令和7年11月27日

 2025年11月6日(木曜日)、南山大学経済学部において外交講座が開催されました。

経済局経済連携課島瀨主査の講演の様子
南山大学経済学部での外交講座の様子

テーマ及び講演内容

 経済局経済連携課 島瀨主査が、「FTA(自由貿易協定)/EPA(経済連携協定)」をテーマに、具体的な事案の紹介を交えながら講演しました。

参加者の感想

  • 今回の外交講座ではEPA・FTA政策について学び、日本がどのように国際経済の中で立ち位置を築いてきたかが理解できた。自由化による国内産業への影響や地域格差の問題もあり、単なる貿易拡大ではなく、国内調整政策の重要性を感じた。全体として、グローバル化と国内経済の両立の難しさを考えさせられる講義だった。
  • 海外との貿易交渉は、品目ごとの関税率やその効力が発生する時期など細かな調整が行われていることが理解できた。また、関税交渉は他の省庁や民間企業といった利害関係者の調整が大変であることに驚いた。
  • 本日の講座では、重要な貿易交渉や手続きついて学ぶとともに、業務が非常に煩雑であるという印象を受けた。デジタル化、IT化、AI化が貿易や外交に対してどのような影響や課題があるのか気になった。また、EUやアジア等の貿易相手国の動向や国内外の民間の動向などに関心が高まった。
  • 今日の外交講座では、FTAとEPAの違いについての説明が特に印象に残った。今までは「関税を下げて貿易しやすくする協定」というざっくりした理解しかなかったが、EPAは物のやり取りだけではなく、人の交流や投資、知的財産など、国と国の“関係性そのもの”を深めるための枠組みだと知り、外交が持つ役割の幅広さを実感した。
  • WTOの原則である「最恵国待遇」は、一見平等で公平な仕組みだと思っていたが、実際にはそれだけでは国ごとの事情や産業構造に合わせた柔軟な連携が取りにくいこともあり、だからこそ日本はEPAを活用しているという話に納得した。世界全体のルールと、国同士の個別の関係。この2つを組み合わせて、国益と国際的な協力をどう両立させるか、外交はバランスを取り続けることなんだと感じた。今日の講義で、外交が遠い世界の話ではなく、私たちの生活や未来の働き方にもつながっていることが分かり、関心がより深まった。
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