外交講座
令和7年度(2025年度)外交講座
金沢大学
令和7年8月4日


2025年7月14日(月曜日)、金沢大学において外交講座が開催されました。
テーマ及び講演内容
大臣官房 広報文化外交戦略課の石井課長が、「パブリック・ディプロマシー」をテーマに、具体的な事案の紹介を交えながら解説しました。
参加者の感想
- 今回の講義でパブリック・ディプロマシーという言葉を初めて知った。他国と良好な関係を築くために他国の政府だけでなく、国民にも働きかけて日本に対し良いイメージを持ってもらうような活動をしていると知り、外務省や現地の大使館の仕事の多様性を改めて感じた。他国にとって日本が不可欠であると示すことは、他国に日本をパートナーとして選んでもらうために必要なことだが、世界情勢の変動や情報操作がある中で相手国に日本の重要性を証明するのは容易ではないと感じた。外務省や外交について知る良い機会になった。
- 遠くの国の人に関心を持ってもらうための取り組みを考えたがとても難しく、結論が出なかった。外国にパブリック・ディプロマシーがあるかはわからないが、外国の国民や世論に直接働きかけるという政策によって日本のイメージアップを図る取組があるということは、日本の世論も少なからず外国のパブリック・ディプロマシーに影響されているのではないかと考えた。
- 今回の講座を聞いて、日本の国際的な立ち位置が「いい国」で止まってしまっているのはとてももったいないと思ったが、現在の評価は先人たちの努力の結果だと学んだので、これからも努力を続けていくことが大切だと思った。
- 外交といえば政府間で行うものだと考えていたので、他国の国民に対して行う政策があるというのは初耳だったが、確かに、民主国家であれば国家より国民に語りかけることは有効だと思った。また、良いイメージを国民に伝えていくことが草の根レベルでの市民外交から平和にも繋がることにもなるので、安全保障面でも有効だと思った。
- 対欧州外交について、経済的な面だけでなく各国の歴史的背景や宗教観も、外交政策に影響を与えているのかと思った。例えば同じEUの中で、どのような違いがあるのか、地域ごとに詳しく調べたい。