外交講座

令和7年7月31日

 2025年7月7日(月曜日)、近畿大学において外交講座が開催されました。

国際協力局政策課の中村課長補佐の講演の様子
近畿大学の外交講座の学生の様子

テーマ及び講演内容

 国際協力局 政策課の中村課長補佐が、「ODAによる地球規模課題への取り組み」をテーマに、具体的な事案の紹介を交えながら解説しました。

参加者の感想

  • ODAに関する政策の特徴がよく理解できた。世界的にみた日本の水準をデータやグラフを使って分かりやすく見ることができ、更に理解が深まった。特に、気候変動の話に関心を持った。実際に動画でみる気候変動を原因とする被害状況をみて衝撃を受けた。日本は島国で他国に比べてもかなり小さい国土であるの、ロシアの次に二酸化炭素排出率が高いことにも驚いた。それだけ発展していることをいいと捉えるべきなのか、以前と比べて、これだけの排出率に抑えていることがすごいと誇るべきなのか、疑問が残った。
  • 日本の支援は資金貸与だけでなく、質の高い経済成長のためのインフラ整備に重きを置いた支援を行っていることに関心を持った。人づくり、国づくりを支援することで、発展途上国が自立していけるような支援が必要であると思った。日本と発展途上国とで国内での格差や少子高齢化といった同じような課題を抱えていることを知り驚いた。
  • 海面上昇の問題が印象深かった。ニュースや教科書で問題そのものについては知っていても、実際の現地の映像や、島に一つしかない道路が車が通れないほど浸水してしまうこと、病院の施設の浸水など、具体的な事例を知ってより問題の重大さを知ることができた。
  • 現在の国際社会における日本の外交的立場や、各国との交渉における具体的な事例を通して、外交の現場がどのように機能しているかをより具体的に理解することができた。特に、実際の交渉で用いられる言葉の選び方や、文化的背景への配慮がいかに重要かという点に関心を持った。外交官として求められる資質や、長期的な視点での関係構築の必要性についての説明が印象的で、自分自身の将来の進路を考える上で参考になった。
  • かつて日本が援助を受けて復興したように、現在日本が援助している国がいずれ他国に援助できるようになればいいなと感じた。
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