外交講座
令和7年度(2025年度)外交講座
53期十大学合同セミナー
令和7年7月31日
2025年7月5日(土曜日)、53期十大学合同セミナー(注)の総括合宿において外交講座が開催されました。
(注)十大学合同セミナー
参加大学数10大学以上からなる学術団体。毎年一つのグランドテーマに対し、20人5チーム、5つの観点から100日間で共同論文を執筆。論文の優秀さ、チームでの団結力を競う


テーマ及び講演内容
大臣官房 国内広報室の大澤首席事務官が「既存国際秩序への挑戦者 ロシアについてのいくつかの視点」をテーマに、また水谷主査が「グローバル・サウス×気候変動 太平洋島嶼国地域の視点から」をテーマに、具体的な事案の紹介を交えながらそれぞれ解説しました。
参加者の感想
- 実際に海外での勤務経験のある外務省職員の話を聞く機会はこれまでなかったため、非常に貴重な機会であった。実際に行ってみないとわからない海外の情勢や国民性などを知ることができ、興味深かった。
- 外務省員がどのような視点から世界情勢や外交を見ているのかについての理解が深まった。歴史的・文化的な部分を深掘りしつつも、研究者とは違いそれを実践の部分に応用させていく点が興味深かった。
- 専門地域の外交講座はもちろん、リアルな業務経験についても聞くことができて、外務省の業務に興味が湧いた。
- これまで日本からの視点でしかロシアという国をみていなかったため、ロシア視点から現行の国際秩序をみつめるという経験が、自身の知見を深めることにつながったと思う。また、太平洋島嶼国地域について、環境問題について改めて考えるきっかけとなった。
- ロシアの歴史的な背景が安全保障政策に深く関わっているという話が興味深かった。歴史的な背景や文化、宗教に関わる部分は、外側にいる私たちにとっては理解が難しい点であり、そのために紛争が発生し、解決が難しいのだと感じた。
- 太平洋島嶼国に関する政策に興味を持った。講義にもあったように、日本と島嶼国は歴史的に深い繋がりがあり、協力し続ける必要性を改めて感じた。また相手国について学ぶだけでなく、自国について知っておくことが前提であり大切だということを改めて学んだ。