外交講座

令和6年12月4日

 2024年11月27日(水曜日)、大妻女子大学において外交講座が開催されました。

大妻女子大学での経済局経済協力開発機構室の渋谷主査の講演の様子(遠景)
大妻女子大学での経済局経済協力開発機構室の渋谷主査の講演の様子(近景)

テーマ及び講演内容

 総合外交政策局国連企画調整課の德増首席事務官が、「日本の国連外交」をテーマに、具体的な事案の紹介を交えながら解説しました。

参加学生の感想

  • 国連の主要機関の下にさまざまな組織があることや、国連に日本人職員を増やしていくために、外務省が働きかけをしていることに関心を持った。国連機関は部署が細分化されており、活躍の機会が増えているということだが、専門性という面でも、それぞれのプロフェッショナルが集結して問題に当たっている点で、より深い議論が展開できることが利点だと思う。
  • 国連の役割を学んだことで、日本がどのように国際社会において発言権や影響力を持っていくべきか考えるきっかけとなった。今後、日本が国連でポストを獲得していくためには、より多くの日本人が国際社会に関心を持っていくことが必要だと感じた。
  • 日本は、国としての人格がしっかりしており、約束は必ず守るため国際社会からの信頼度が高い、など今まで気づかなかった日本の良い所を知り、外交は信頼を積み重ねて各国との関係を築くことなのだと思った。
  • 国連における各国の分担率は、各国の経済力に影響されており、日本が資金面で国連への貢献度が年々下がってきている点はショックだが、戦略的コミュニケーションや、ナラティブアプローチなどを活用しながら、日本の強みである「信用」をもって活動することができれば、理想的だと思った。
  • 国連に加入して得られる利点の一つが、「自国の意見を発信する場所を持つ」ことだというのがとてもしっくりきた。JPO(注)を通じて日本人職員や国連幹部を増やすことが何に繋がるかを知って、日本の国連外交の取り組みに対するイメージがわいた。

(注)JPO(Junior Professional Officer)派遣制度
各国政府の費用負担を条件に国際機関が若手人材を受け入れる制度。外務省では1974年から同制度による派遣を開始し、35歳以下の若手の日本人に対し、2年間国際機関で勤務経験を積む機会を提供しています。
(関連リンク:外務省国際機関人事センター別ウィンドウで開く

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