外交講座
令和7年度(2025年度)外交講座
関西外国語大学
令和7年12月9日
2025年11月14日(金曜日)、関西外国語大学において外交講座が開催されました。
テーマ及び講演内容
北米局北米第一課 石井課長補佐が、「米国政治の視点と日米関係」をテーマに、具体的な事案の紹介を交えながら講演しました。
参加者の感想
- 日米関係が単なる「同盟」という言葉以上に、多方面にわたる協力の積み重ねで成り立っていることを強く感じた。特に印象に残ったのは、日米が「世界で最も強固な同盟国」という表現を用いて互いの信頼を確認していた点である。安全保障では、日本の防衛力強化を米国が明確に支持し、経済面では関税や重要鉱物、AI技術など広い分野で協力を深めていく姿勢が示されたことも印象に残った。外交は国民の生活から遠く見えがちだが、こうした首脳レベルの協議が、地域の安全や経済の安定に直結していることを改めて理解した。国際情勢が不安定な中で、同盟関係を再確認し、互いの責任を明確にする外交の重要性を強く感じた。
- 外交政策を決める際に、人脈構築が重要な鍵になっていることを学んだ。その国のニュースなどのメディア報道も大切だとは思うが、誤情報が混じっている可能性もあるので、在外公館の情報収集が、とても重要な役割を果たしていると思った。そして、我々は批判的意識を持ちながら、多角的な視点で様々な情報に触れる事が大切なのだと思った。世の中には多くの誤情報が溢れているので、情報リテラシーを身につけ、自分で何が正しいかを吟味できるようになりたい。
- 今回の講義では、外交官という職業の現場感やリアルな難しさを、具体的な経験談を通して知ることができ、非常に刺激的だった。特に印象に残ったのは、在外公館の仕事が「情報収集」だけでなく、誤報道への対応、日本文化の発信、現地の日本企業支援など、多岐にわたっているという点である。そして外交官の仕事は華やかなイメージとは異なり、現地に足を運び、相手と向き合い、泥臭く情報を集め、外務本省にそれを正確に伝える地道な積み重ねで成り立っていることがよく分かった。そのリアリティがとても面白く、外交という仕事に対する理解が大きく深まった。
- 情報化社会の中でメディアリテラシーが求められる昨今、何が正しい情報か、あるいは優劣をつけること自体が難しい事かもしれないが、実際に外交の最前線で情報収集や分析をしている外交官の話が聞けたことは貴重な体験だった。

