小中高生の外務省訪問
平成27年度(2015年度)「小中高生の外務省訪問」
西宮市立西宮高等学校の皆さん
平成28年1月5日

平成27年(2015年)12月25日(金曜日)外務省に兵庫県西宮市立西宮高等学校(高校1年生28名及び引率教員2名)をお迎えしました。
行事内容及びアンケート結果等は以下のとおりです。
1 主な行事内容
- (1)「記者会見室」見学
記者会見室の役割やスケジュール,室内に置かれている各種設備などについて説明しました。 - (2)「顕彰の像」,「中庭」見学
明治2年(1869年)の外務省設立以来,職務中に不慮の事故や疾病等で無念の死を遂げた多くの省員に敬意を表しその事績を顕彰する「顕彰の像」を見学し,その奥にある「中庭」(日本庭園)も鑑賞しました。 - (3)「国際会議室」見学
国際会議室に移動し,質疑応答(Q&A)を行いました。- (ア)外務省員(同校OB)より,入省動機,現在の職務内容,海外勤務・出張の際の経験や感じたこと,外交に携わることの意義などにつき説明しました。
- (イ)生徒さんから次のような質問がありました。
質問一例:- 北京の大気汚染対策等,今後の中国に対する外交政策について
- 担当言語はどのように割り当てられるのか?
- サミットで参加国同士のバイの会談はやらないのか?
- サミットへの準備は具体的に何をしているのか?
2 アンケート結果
生徒さん・先生に外務省が用意したアンケート用紙に記入してもらいました。
その内容の一部をご紹介します。
- (1)外務省で見たものや聞いたもののうち、驚いたことや印象に残ったこと
- (ア)省内全般
- 枯山水庭園がとても美しくて,くつろげた。
- 思っていたより,警備が厳重だと感じた。
- 妊娠中や育児をするための部屋や制度が整っていると感じた。
- 女性の職員の方がすごく多かったことが好印象だった。すごく広くて驚いたが,大臣の使うエレベーターが近くにあったりと少し身近に感じられた。
- (イ)省員の話・様子
- 日本のことを知ってもらおうと活動していること。
- 外国と国交を結ぶことで,日本の安全保障をしていること。
- アメリカが国交を結んでいない国があるということ。
- 外交とは人づきあいの延長であること。腑に落ちました。
- 担当言語が指定されること。外務省では,自分が学びたい言語を学んだり,好きな所に留学できると思っていたけれど,違うと聞いて驚いた。
- 一言に「サミット」と言っても,それを行うまでに長い準備期間があり,それが秒刻みであること。
- 中国の関係についての話。近い国だからこその問題が多く起こっていることを知り,少しこれからの関係が心配です。
- 日本の外交のスタンスのようなものを知ることができてよかった。色々考えて外交をしているなぁ・・・。
- 国同士の関係を強化したり,サミットの準備をしたりという規模の大きな仕事の内容について話が聞けてよかった。
- もっと堅苦しい,重いイメージだったが,とてもみな充実した表情で仕事をしていた。
- (ア)省内全般
- 感想・意見など
- 外交についてあまり知らなかったが,家族に話したくなった。
- ただ世間やマスコミが伝えるようなイメージと違って,実際にどんな仕事をしているかや職場の印象を見ることができた。職員の方の面白い案内で緊張もあまりせず,視察することができました。
- 実際に外務省を訪問する前は,知らないことばかりだと思いました。さまざまなことに外交官の方は尽力してくれているのだと知ることができました。実際に自分の目で見ることができたことで,感じることも多くありました。
- まだ聞きたいことがあった。外務省で働きたいと思った。
- 今日の見学ですごく話を聞いていて楽しかったです。外務省がとてもかっこよくて,憧れが強まりました。
- 外務省は今までは漠然としてよく分からなかったのですが,今回でとても親近感がわきました。
- ドラマで見ていた外務省と違って,危険なところにも出向く,かっこいい所だと思った。
- 外交だけを特化してやっていると思っていました。でも,サミットの準備だったり,発展途上国の経済協力をしていると知り驚きました。とてもいい時間を過ごせました。具体的に説明して下さってわかりやすかったです。
- 具体的に仕事の内容をお聞きし,国にとってすごく重要な機関であるという印象が強くなりました。また普段は聞くことのできない外務省の方の考えや,その道に進んだ理由なども知ることができ,自分もこのような仕事ができたらな・・・という憧れが強くなりました。すごく貴重な経験になりました。お忙しい中,充実した時間をありがとうございました。