小中高生の外務省訪問

群馬県立前橋高等学校の皆さん

平成27年11月16日
群馬県立前橋高等学校の皆さん(記者会見室)

 平成27年(2015年)11月10日(火曜日)外務省に群馬県立前橋高等学校(1年生27名及び引率教員1名)をお迎えしました。
 行事内容及びアンケート結果等は以下のとおりです。

1 主な行事内容

  • (1)「記者会見室」見学
     記者会見室の役割やスケジュール,室内に置かれている各種設備などについて説明しました。
  • (2)「顕彰の像」,「中庭」見学
     明治2年(1869年)の外務省設立以来,職務中に不慮の事故や疾病等で無念の死を遂げた多くの省員に敬意を表しその事績を顕彰する「顕彰の像」を見学し,その奥にある「中庭」(日本庭園)も鑑賞しました。
  • (3)「国際会議室」見学
     国際会議室に移動し,質疑応答(Q&A)を行いました。
    • (ア)外務省員より,入省動機,現在の職務内容,海外勤務・出張の際の経験や感じたこと,外交に携わることの意義などにつき説明しました。
    • (イ)生徒さんから次のような質問がありました。
      質問一例:
      • 国によって外交の性格に違いはあるのか?
      • 日本の医療等の海外への技術援助につき,外務省はどういうサポートをしているのか?
      • 首脳会談で何を話し合うかについて,事前に両国で打ち合わせをしているのか?
      • テロの対象になる前に手を打つとは,具体的に何をしているのか?
      • 大使館の役割について

2 アンケート結果

 生徒さん・先生に外務省が用意したアンケート用紙に記入してもらいました。
 その内容の一部をご紹介します。

  • (1)外務省で見たものや聞いたもののうち、驚いたことや印象に残ったこと
    • (ア)省内全般
      • エレベーターの前の像に公務中などに亡くなった方への慰霊の意味が込められていること。殉職した職員にしっかりと礼儀をはらっていること。
      • 外務省の中にもユニークな課があること。
      • 記者会見の台が上下することや,顔写りを良くする板が置いてあること。
      • とても堅いイメージだったけれど,きれいな庭園があったり,コンビニがあってイメージが変わった。
      • 見学途中でチラッとみた職場の雰囲気が良いと思った。
    • (イ)省員の話・様子
      • 講師の方がオバマ大統領の通訳をしていたこと。
      • テレビは新聞で放送されているのは,ごく一部であること。メディアなどで伝えられている情報を自分たちは鵜呑みにしているが,全て日本にとって良いことがあるように政策は行われていること。普段悪い面ばかりに目が行ってしまうが,良い面も知ろうと思った。
      • 政策を見る上で,他の政策との組み合わせを見なければならないこと。
      • 国内から見た景色と,国外から見た景色が違う話。アメリカの家電製品店に日本の製品はあまり置いてないなど,外国における日本がイメージと違い驚いた。
      • 外務省と一国民は縁の遠いものだと考えていたが,国民の一人一人が日本というチームの1プレーヤー(選手)であるという話。日本が頑張るためには,国民全員が努力しなければならないということ。
      • あまりニュースなどでは聞くことができないことを話してもらえて,理解が深まった。講師の方が自分たちの質問に一生懸命,丁寧に答えてくれた。
      • 講師をしてくれた方の「熱さ」。TVで見る外交官はクールに見えるが,血の通った熱い人間が業務を行っていたこと。
  • 感想・意見など
    • 以前まで外務省のことをほとんど何も知らなかった。国のために本気で仕事をする官僚の方々を尊敬します。自分もがんばろうと思った。
    • 以前は,外務省はただ他国と仲良くするために動いていると考えていたが,話を聞くと,外務省の一人一人が日本という国をより良くするために一生懸命努力していると分かり,とても感銘を受けた。普通に過ごしていたら聞けないような話を聞けて,外務省にとても興味がわきました。
    • 職員の方々の「日本を良くしたい」という気持ちで働く様子を見て,私も将来日本の役に立ちたいと思いました。
    • 自分は勝手な発想で,ただ単に仕事として外交官になるのかなと思っていたけれど,実際には強い意志を持っている人達がなっていて,とても感動しました。講師のサンタのお話はとてもいい話でした。自分とは考えがまったく異なっており,とても衝撃を受けました。
    • 外務省で働いている方の自国に対しての愛がよく伝わり,好きでなかったらできないと思いました。自分たちが住んでいるこの国をこんなにも大切に熱心に考えてくれている方々がいて,うれしかった。
    • 命の危険がある中で外国に赴き,国益をかけた戦いができるのは,並の精神では務まらないと思いました。
    • 「華やかなトライの前には,地味な幾つものパスがある」というメッセージ。そして,仲間がつないだボールは必ず決めるというつもりで仕事をする,という意気込みに感銘を受けた。
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